日野晃ワークショップ Real Contact In OKAYAMA



岡山で開催された、日野晃先生のワークショップに行ってきました!
http://www.hino-budo.com/2009okayama-WS.htm

日野晃先生 プロフィール
1948年大阪に生まれる。中学時代は器械体操でオリンピック強化選手として選ばれる。
60年代後半からフリージャズドラマーとして故阿部薫氏他内外の一流ミュージシャン達と共演。
他方、劇団維新派や田中眠氏他舞踏や詩人吉増剛三他、他ジャンルともコラボ。
現在日本の伝統武道を研究。その過程で「自然身体」を発見。
安藤洋子氏を通じウイリアム・フォーサイス氏 に招聘され、毎年ドイツへ指導に行く。
野田秀樹氏の「ロープ」においてワークショップを開く。
映画「椿三十郎」武道指導。
一流アスリート、プロ格闘家にも指導。
2008からフランスで武道ワークショップも開催。


ザ・フォーサイス・カンパニーの安藤洋子さんと、ミナ・ペルホネンの皆川明さんとのコラボレーション、「Feel & Connect」の模様です。




わたしが日野先生のことを知ったのは、西條剛央さんがブログで紹介なさっていたのがきっかけでした。
http://plaza.rakuten.co.jp/saijotakeo0725/diary/200801110000/

youtubeをみて感動。
武道もダンスも、どちらも美しい身体表現として好きなので、こういった身体理論を実際に経験する機会があったらいいなと、ずっと思っていました。

そうしたらある日、市立図書館で今回の「日野晃ワークショップ」のチラシを発見!!
これは行かねばなりません!!

3日間で3時間のクラスが6コマあるのですが、わたしはほかの予定があったため、一番最初の授業1コマのみの受講でした。

会場の河田病院の体育館に入ったとたん、

うわぁ~!
日野先生だぁ!!!

本物の日野先生がすぐそこに!!!


しかもすごいオーラがあって、キラキラしています。
オーラがある方のまわりって、なんだか発光してるみたいに白っぽい。

日野先生は1948年生まれの60歳。
でも全然そんな感じには見えません!!
年齢とかを超越していらっしゃる感じ。

Tシャツ姿で、ちょっとした動きの形ひとつひとつがものすごく美しい。
身体がひっかりなく、よどみなく、流れるように動きます。

そしてとっても澄んでいる感じ。
ひとりひとりの気配から、どういう人間なのか、今どういうことを考えているか、そういったことも把握してらしゃるんだろうなあって思いました。

ワークショップは、身体のポイントになっている「胸骨」を動かす運動からはじまりました。

といっても普段胸骨なんて自分で動かそうと思っていないから、どう動かしていいのかわからない。。
ほとんどの人は自分で自分の身体の動かし方がわからないので、それを学ぶのがワークショップの目的なのです。
胸骨トレーニング http://www.hino-budo.com/shintai/kyokotu.html

胸骨を上げると、ばらばらになっている身体がひとつにつながるのだそうです。
安定して、人とぶつかってもぐらつなかい。

ちなみにこれが胸骨
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/irisiris/studies/bone05.html

胸骨を動かすトレーニングをしていると、免疫力が上がったり、肺に空気をたくさん取り入れることができるようになったり、背骨を柔軟に保てたりとと、健康にもとても良いそうです。
だからなのか、日野先生はお肌がとっても綺麗でした。

ワークショップの雰囲気はこんな感じでした!




大阪弁でおしゃべりも楽しい日野先生。
みんなを盛り上げながら、ワークショップをすすめていかれます。

途中わたしもデモンストレーションで、日野先生に胸骨の後ろ側を押し上げていただいて歩く、というのをさせていただいたのですが、

すごいすごい!
軽い!!


羽でも生えているかのように軽く歩けるのです。
しかもパリコレのモデルかデューク更家かというくらいの姿勢のいい歩き方で。
これは胸骨を上げるべし!!

これを書いている今もがんばって上げています。。


先生がおっしゃった大事なこと、まとめてみました。
日常にも役に立つ、いいお話がたくさんあったので、ワークショップが終わってからメモしました。
(もしかしたら違っているところがあるかもしれません)

ストレスは大事。
ストレスがかかるから、自分を意識することができる。

相手に合わせるということ、他人の存在が大切。
他人がいるから自分がわかる。

間違いをするから「本当」がわかる。
ここで間違って覚えて、来年のワークショップまで1年間間違った練習をしていても、それは無駄にはならない。
次に来て「本当」を知った時、一発でわかることができるから。

「間違いの期間は無駄じゃないねん。」
とおっしゃっていました。

また、道場で「できた風」を装って先生から褒められても何の意味もない、ともおっしゃっていました。
「できた風」にしていたら、一見できているみたいだから、注意もされない。
だけど本当のところはできていないので、結局自分のためにならない。

道場は、自分の間違いを教えてもらうところ。
だからとにかく派手に動いてみること。
やってみて、それを直されるから、間違ったこともわかるし、正しいことができた時にもわかる。
言葉や理論ではなくて、実行。
とにかく何でもいいからやってみる。

自分のできる範囲でやっていても、伸びない。
自分ができないことをやること。
できないことをするから、鍛練。
できる限りのことをやって、それ以上すること。

みんな自分の身体がわかっていないから、自分の身体がわかる稽古をする。
意識するだけではなくて実行する。
理論ではなく身体がそうなる。

鍛錬するのは意識しないとできない。
そして同時にそれを忘れる訓練をする。

「胸骨を上げる」のと「胸を張ること」は違う。
胸を張ったら緊張するだけ。

胸骨の1点を上げると身体が上がる。
胸骨が上がって歩くと、統制がとれている美しさに見える。

他人に支えてもらって「いい形」を覚えても、その時だけで終わるのではなくて、「そういう自分」にならないといけない。

(胸骨を動かす規則的な動きをだんだん小さくしていって)
その動きをだんだん小さくしていって、「止まっているみたいに見えても中は動いている状態」をつくる。
身体は止まっていても、血液は流れているし、心臓は動いている。
身体の流れ、リズムを感じる。

(身体を鍛錬していて)
何年やっていても痛い。ずっと痛い。
いつも別のところが痛くなる。
「流れにまかせる」ということと、「痛くない」ということは別。
流れに乗っていても痛い。


ワークショップの最中に、日野先生が近くに来られた時、ほんとに小さい少年がいるみたいな雰囲気でした。
60歳の方が発する雰囲気とは全然違っていました。
心が澄んでいるというか、水みたいな、光みたいな、透明で純粋な印象。

武道というのは、ケンカや戦いに強いことのように思うけど、極意はきっと、戦わないということにあるのだろうなって思いました。

合気道の塩田剛三先生が、一番強い技は何ですか?と尋ねられた際に、
「自分を殺しに来た相手と友達になること」
とおっしゃったというのを思い出しました。

たくさんの発見と、目からうろこの経験をいただいたワークショップでした。
日野先生、スタッフの方々、お世話になりました。
ありがとうございました!!

ワークショップ終了後、知人のAさんに主催者の香月先生を紹介していただきました。
香月ダンスファミリー http://blog.goo.ne.jp/carrot1996_001
ブログからも感じられる誠実なお人柄と、一生懸命このワークショップを成功させようと頑張られていらっしゃるのをすごく感じました。
大変お世話になりました。
ありがとうございました!!

そして日野先生のところにもお邪魔して、ワークショップの内容についてブログに書いていいかどうかお伺いしたところ、
快諾!!\(^▽^)/

日野先生とお話するの、緊張してドキドキしました。。
あまりに緊張したので、靴下のまま帰りそうになって、あわてて靴を取りに戻りました。
ありえません。orz

知人の演劇関係者が偶然ワークショップを受けに来られていて、昔からよく知っている辛口俳優のKさんに、わたしのことを、
「ほどよくかわいくて、ほどよくおバカだから得」 (←彼的ほめ言葉)
と言われたばかりだったので、まさに。。と自分で思いました。
得なおバカでよかった。。

帰りのエレベーターで一緒になった男性が、クラスでも目立っていて、普通の方とは雰囲気がまったく違っていたので、話しかけてみたところ、某有名劇団にいらっしゃった方でした!!
やっぱりすごい方って何かが違いますね。。

ワークショップは来年も開催されるかもしれないので、ご興味持たれた方はぜひ!

このワークショップの模様を、日野先生もブログに書いてくださっています。
日野晃のさむらいなこころ http://www5.diary.ne.jp/user/541525/

武道を極めた方は、同時に文筆家でもある方が多い気がします。
身体をつかうと考える力も鍛えられるということは、養老孟司先生や池田清彦先生もおっしゃっているけれど、わたしも同感なのです。

身体と心はつながっている。
身体をつかうことで、頭もつかう。

わたしも、ふとアイデアや文章、ひらめきが生まれるのは、きまって自転車にのったり、お掃除をしたりなど、単純な運動をしていて、頭の中が白紙になっている時。
だから身体はこまめに動かさないと、と思っています。

胸骨トレーニングがんばります。
どこでもできるし。
今も上げ中。。
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by songsforthejetset | 2009-01-13 00:30 | 芸術いろいろ | Comments(4)
Commented by kujira at 2009-01-17 15:54 x
>身体と心はつながっている。
>身体をつかうことで、頭もつかう。
そうですよね。普段、仕事で机の前に張り付いているばかりなので、本当にそう感じます。今年は意識的に身体を動かすことも、小さな目標のひとつです。
Commented by songsforthejetset at 2009-01-17 19:13
わたしも机に向かうことが多いので、気づくとすごい猫背になってるんですよね。
この「胸骨を上げる」ことに気をつけて、日常生活を送って1週間ですが、すごく効果があってびっくりです。
あご周りがすっきりしたし、ウエストとお尻周りも細くなった気がします。
おすすめですよ!!

胸骨を動かす動きは、上のワークショップの映像の、1:02くらいの
ところで、日野先生がやってらっしゃる動きです。
ポイントは、前への動きだけでなくて、後ろにも動かすことなんだなあって思いました。
それでより背骨周りの筋肉が鍛えられるのだろうって思います。

ワークショップ受けてて、エイリアンが生まれるところみたい。。って思いました(笑)。
家で鏡を見ながらやってみたり、仕事中にコピー機の前でやってみたり、信号待ち中にコートの下でこそっとやってみています。
Commented by ちーどん at 2009-01-22 22:55 x
日野晃 さんのブログ、拝見しました。とーっても好きな内容でした。これからも拝見させて頂きますね~♪いつも本当に良いものを紹介して下さり、ありがとうございます。
Commented by songsforthejetset at 2009-01-23 03:21
日野先生の文章、ストレートで、視点が独特で、「身体と心のつながり」について日常的に深く考えていらっしゃるのだなあって、わたしも楽しみに読ませていただいています。
武術というのは哲学的なものなのだなあって思いました。

胸骨上げる体操、毎日ふと気づいた時にやっているのですが、いいですよ!!
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