10日のブログの宮内庁三の丸尚蔵館は、皇居東御苑の中にあります。 皇居東御苑は、皇居に隣接する、旧江戸城本丸、二の丸および三の丸だった場所を庭園として整備したものです。 つまり、本物の篤姫が住んでいらっしゃった場所! なんだかドラマの世界が急に現実になった気がします。 地下鉄大手門駅から地上に出たら、ビル街の向こうに皇居が見えます。 パレスホテル前の信号を渡ったらお堀です。 皇居ランナーの方がいっぱい。 マイミクハジ☆さんも普段走っていらっしゃるそうです。 みんな走ってて楽しそう。 お堀にかかる橋を渡り、大手門から中へ。 さっきまでのビル街から一転して、江戸城にタイムスリップです。 外国からの観光客の方も多くて、記念撮影をたくさんなさっていました。 中に入ると受付があり、プラスチックの入園札を受け取って入園します。 ※ 地図は園内の売店でいただけます。 最初に見えてくるのが、三の丸尚蔵館。 江戸城の三の丸があった場所に建っているから三の丸尚蔵館なんですね。 今気づきました。。 その横にある休憩所です。 昭和30年代の山小屋のような、昔のテニス姿の美智子さまのフィルムに出てくるような、懐かしく質素な木造の建物です。 扉も素朴な木の引き戸。 なんとここには、いろいろな皇室関係のグッズが販売されています。 しかもかわいいものが多くて、わたしはいきなりテンションがあがってしまいました。 カレンダーや書籍、美術展の図録などの出版物はもちろん、収蔵品のクリアフォルダーなども素敵なのがありました。 これはおみやげにもした、三の丸尚蔵館オリジナルの一筆箋。 土田麦僊の「罌粟(けし)」。 こんなかわいい袋に入れてくださいます。 描かれているのは、皇居正門石橋(通称"二重橋")に明治21年に設置された飾電燈。 皇居東御苑内に場所を移され、展示されています。 菊のご紋入りのグッズもいろいろあります。 家族や親戚用にお箸を買ったのですが、さすが菊のご紋の効果は絶大で、 「どしたん!!!菊のご紋じゃがー!!!」 と衝撃的に喜ばれました(笑)。 年配の方には普通のおみやげの何倍も喜んでいただける気がするので、おみやげを買うのにおすすめです♪ しかも特筆すべきは、お値段がとても良心的なことです。 この黄色いお札入れが可愛くて、眺めていたところ、売店の方がショーケースから出してくださいました。 とても柔らかい革製なのに、1500円くらいでした! 菊のご紋がここにも(笑)。 「そんなに安くていいんですか?」ってお伺いしたところ、 「勉強してます(笑)。」 とおっしゃっていました。 赤いがまぐちもかわいかったので、こちらもいただきました。 皇族の方のお印が入った、金色の小さな小物入れがとても可愛かった。 これは次に来たとき用に!! お店の方の対応がとても丁寧で、親切でした。 ありがとうございました! 外のベンチで、外国からの観光客の方の横で、自動販売機のコーヒーをいただいてなごみました。 苑内にはこうした休憩所が他にもあり、散策中にひと休みできるのです。 さすが江戸城だけあって、石垣もとても大きいのです。 エジプトの遺跡みたい。 行ったことないけど。。 本丸・二の丸へ続く大手三之門を、同心100人が昼夜交代で警護していた百人番所をすぎれば、江戸城の中心部だった場所が広がっています。 篤姫のドラマの世界を思い出してドキドキ。。 まずは二の丸地区へ。 ここには日本庭園、雑木林、都道府県の木、梅林坂などがあります。 向こうに見えるのは諏訪の茶屋。 もともとは吹上御所に建てられていたものを、明治45年に再建したものだそうで、木立の向こうに優雅な数寄屋造りの姿を見せています。 東御苑の木はなんだかどれもすごく大きかった印象があります。 栄養がいいのかな。。 九代将軍家重の時代の庭絵図面をもとに、回遊式庭園として復元された二の丸庭園。 この日はお天気がいまいちだったのですが、晴れていたら紅葉が綺麗だったと思います! 四季折々にいろいろな表情を見せそうな、静かな池。 ほんとうに静かで、ビル街では反響するさまざまな音も、ここでは自然の中に吸い込まれていくようです。 二の丸地区には、自然の姿のままの雑木林も広がっています。 昭和天皇のご発意により、都市近郊で失われていく雑木林を復元しようと造成されたものなのだそうです。 ここは東京ではなくて、どこか都会を離れた林の中にいるみたいに錯覚してしまう場所でした。 聞こえるのは、野鳥のさえずりと、木の風に揺れる音。 豊かな自然がこんなところにありました。 本丸と二の丸をつないでいた汐見坂。 すっごい急勾配の坂で、ここが冬に凍結した時は大変だっただろうなと思いました(笑)。 昔は今の皇居前広場近くまでが日比谷入江で、坂から海がよく望めたため、この名前がついたそうです。 向こうに見える大手町のビル群が、なんだかマンハッタンのようで、セントラルパークみたいです。。 汐見坂から続く坂を上っていると、横の建物から篳篥(ひちりき)の音が聴こえてきました。 ここ何だろ??と思ったら、宮内庁楽部でした。 東儀秀樹さんがいらっしゃったところですね♪ 汐見坂を上ると本丸地区です。 これは天守台。 1638年、三代将軍家光の代に、外観5層、高さ58mの国内最大の天守閣が完成しましたが、19年後の明暦の大火(振り袖火事)で焼失してしまいます。 その後は再建されず、土台のみが残っています。 やっぱりエジプトの遺跡みたいです。。 上に登って庭園を見渡すことができます。 天守台から望む、篤姫の時代に大奥と本丸があった場所。 芝生を横切るように通路があり、こちら側が大奥、向こう側が本丸だったそうです。 いまは広大な芝生になっています。 本丸跡の西側には、松の廊下跡もありました。 長い歴史の中にたたずむ広大な庭園。 ずうっと昔からここにいるような、土地の記憶を持つ木々たちは、交わす言葉も神秘的な感じがします。 いろんなもの、いろんなこと、いろんな人が積み重なって、歴史の波に洗われ、いま涼やかな姿で静かな日々を送っている場所です。 お正月に放送されていた、北野たけしさんの「教科書に乗らない日本人の謎」がとても面白かったです。 江戸城を中心とした江戸の町は、風水や霊力、陰陽道などさまざまな力で守られるように考えられていたのだそうです。 ここ江戸城は、富士山の霊脈が流れ込むようにつくられ、お堀が螺旋状になっているのもエネルギーを取り込むためなのだそうです。 富士山から流れるエネルギーの、要の場所が芝の増上寺。 増上寺に6人、上野の寛永寺に6人の歴代の将軍が、生きている時のように座ったまま、正装で太刀とともに、この江戸城を見守る姿で埋葬されているのだそうです。 篤姫と家定も寛永寺に埋葬されています。 ってことは、皇居東御苑は今なお、めっちゃすごいパワースポットじゃないですか!! 皇居自体がすごいスピリチュアルな場所だと、わたしはずっと思ってたのですが、なんだか納得しました。。 昨年行われた皇宮警察音楽隊のランチタイムコンサート。 大奥があった場所で、「篤姫」のテーマの演奏です。 遠くに見える天守台と、広い空は、篤姫の時代から変わらないもの。 この皇居東御苑の中にいると、都会の真ん中にいることを忘れてしまいます。 外の世界とは違った時間が流れている感じ。 江戸開城がなされた1868年、江戸は100万人が住む世界最大規模の都市だったそうです。 その場所が戦火に巻き込まれることなく、無血開城がなされた陰には、篤姫や和宮の度重なる歎願があったと言われています。 もし江戸が総攻撃されていたら、こんなのどかな景色は残っていなかったかもしれませんね。 篤姫の最終回に、 たとえ人は亡くなろうとも、その志は消えはしない 人の志とは、香木のように長い年月を経て、思いがけぬ人のところで香るもの という言葉がありました。 昨年のドラマが大ヒットしたのも、100年以上の時を経て、現代のわたしたちのもとで、篤姫やその時代に生きた人々の志が、いきいきと香ったからなのだと思います。 篤姫の世界に浸るのもよし、庭園や雑木林をのんびり散策するもよし、売店で可愛いおみやげを買うもよし。 いろいろな楽しみ方ができる皇居東御苑、ぜひ一度行ってみてください♪ 皇居東御苑 http://www.kunaicho.go.jp/11/d11-03.html
by songsforthejetset
| 2009-01-14 23:07
| 旅
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