※この記事は2008年度の感想です。 今年度の日程などは目黒雅叙園のHPよりご確認くださいね。 明治神宮のあとは、目黒雅叙園の 「假屋崎省吾の世界」展に行ってきました! 最初旅の予定に入れていなかったのですが、たまたま会期期間に間に合ったことと、教授がこの目黒雅叙園の建築を以前ご覧になっていて、おすすめされていたので、せっかくだから行ってみようと、足を伸ばしました。 1日中歩きづめだったので、もうくたくただったのですが、こんな機会もあまりないので、ファイト一発で目黒駅へ。 目黒駅を出たところで、通りすがりの方に目黒雅叙園までの道をお聞きしたら、なんと今雅叙園に行って来られた方でした! 「とにかく建物が素晴らしくて、普段入れないところだから、よかったわよ~!」 とお勧めしてくださいました。 大体の方角を教えていただいたので、歩いて行ったのですが、 どこまで行っても住宅街(T_T)。。 後で地図を見たところ、どうやら曲がるところを間違えていました。。 川に出て川ベりを歩くこと数分、やっと目黒雅叙園につきました。 疲れた。。orz しかもすごい列が!! そう、この日は最終日、そしてもう最終入館時間の5時半に近かったのです。 え~、チケット買っても入れるのかな?? 中でゆっくり観る時間ないかも。。 と思いつつ、でもせっかく来たのだから観よう!とチケット売場に行こうとしたところ、 すごく感じのいい女性が、 「あの、もしよろしかったらチケットをもらっていただけませんか?」 と声をかけてきてくださいました!! ええ~~~!! 嬉しいです!! いいんですか?! その方は余分にチケットを持たれていて、わたしに1枚くださったのです。 ありがとうございます!! 雰囲気から、何か創作活動をなさっていらっしゃる方かな?と思ったので、お伺いしてみたところ、なんとミニチュア作家さんでした! お名前は沙凪ユウ子さん。 12分の1のスケールのミニチュア作品をつくられていて、これは「校長室」。 こちらは「研究室」。 すごいリアルですね~!! すごく爽やかで素敵な方だったし、わたしはくたくたのところを優しくしていただいたので、まさに天使に出会ったような気持ちがしました。。 沙凪さんはもう観終わられていて、今入ったらちょうど假屋崎さんがいらっしゃいますよ!と教えてくださいました。 え~ほんとですか~!!来てよかった♪ そんな沙凪さんは、 実は東京インターナショナルミニチュアショウに出展されているほどの方だったのでした。。 http://www.dollshouse.co.jp/FOLKS/international.htm やっぱりすごい方は何かが違う! チケットをいただいて本当に嬉しかったです。 ありがとうございました!! いただいたチケットを持って列に並びました。 どうやら中で入場制限があるらしく、会場までのエレベーターに乗る人数も制限されているみたいです。 さすが假屋崎さん、TV番組や芸能人の方々からのお花がずらっと並んでいます。 しばらく待って、豪華な螺鈿の装飾がなされたエレベーターで上へ。 会場は、目黒雅叙園の百段階段。 目黒雅叙園は、昭和6年に開業した料亭で、日本初の総合結婚式場だそうです。 国の登録有形文化財の百段階段は、ケヤキでつくられた長い階段廊下の南側に、7つの豪華絢爛な装飾を施した部屋を持つ、歴史的建造物です。 各部屋の装飾は、当時屈指の著名な画家や彫刻家が手がけ、“昭和の竜宮城”とも呼ばれ、太宰治の小説「佳日」にも登場しているそうです。 百段階段ムービー http://www.megurogajoen.co.jp/introduction/about.html 靴を脱いで入ります。 と! 百段階段の長さにびっくり!! そしてそこにすきまなく並んでいる人にもびっくり(笑)。 観客はそれぞれの部屋に入ってお花を楽しむのですが、お部屋の入口が狭かったり、とにかく人数が多いこともあって、一列に並んで進む状態でした。 これはこれでなんだか楽しい。 砂壁が傷つかないよう、きちんと保護ボードが貼られていました。 年代を経た木の廊下がツルツル滑ります。。 この百段階段は、特別な場合を除いて公開はされていないそうですが、なんだかリアルな昔を感じさせる場所でした。 窓枠の意匠など細かい所に、今ではもう見られない、昭和が息づいています。 空間を形作る木材から発せられる気というか、その時代の気分がまだ残っているみたい。 激動の時代を生きた人々の、生々しい感情がいまだ息づいているかのような錯覚に陥る場所でした。 豪華な装飾も、「その時代のリアル」が感じられるものでした。 ジャパニーズバロックという感じ。 わたしが好きなアール・ヌーヴォーの建築も、観光客が訪れるパリで、美術品のように修復を重ねられてきたものは、なんとなしに今の時代の顔を持っている気がします。 いつかブリュッセルで見たアール・ヌーヴォーの建築は、"生活の中に普通にあるもの"として時を経ていて、生のその時代を感じられる印象がしました。 ここ百段階段も、その時代をそのままに感じられる場所でした。 昭和初期の時代、夜の闇は今より暗く、その中に輝いていた享楽の舞台。 人間のさまざまな感情を吸い込んだであろうこの空間からは、今なおその感情が放たれているのを感じます。 今のこの賑わいが消え、誰もいなくなった時、またここには、昔の人たちの情念が戻ってくる、そんな感じがしました。 夢野久作や江戸川乱歩の小説の世界がお好きな方にお勧めです! 大正風の着物を着た方も何人かお見受けしましたが、とてもぴったりでした。 百段階段には、この場所が経験したたくさんのできごとが、今なお生きている気がしました。 そしてこの場所の雰囲気と装飾に負けないだけのパワーを、假屋崎さんの活けるお花が持っている気がしました。 わたしは假屋崎さんのお花を見せていただくのは初めてでしたが、あくが強い印象の中に「恋する乙女」な感じの印象でした。 きっとこの「あくの強さ」がもともとの假屋崎さんの作風なのだと思うのですが、最近TVなどで拝見していてもとても幸せそうでいらっしゃるように、プライベートの充実が表れているのだろうなと思って、こちらもハッピーな気分になりました♪ 草丘の間の、大小の水盤に菊を浮かべた作品、星光の間の、キジの羽とあじさいをつかった作品が、とってもラブリーでよかったです。 最後のお部屋のブーケがとても可愛かった! 大輪のダリヤやバラ、ファーやキラキラの素材をつかったものや、白いハート形のブーケ、ダリやと松をつかったものなど、どれも素敵だったです。 わたしは閉場時間近くに行ったため、お部屋をチェックして回っている假屋崎さん方(スタッフの方が超ハンサム&セクスィーだった!)とずっとごいっしょに見て回っているような感じでした(^^; 仮屋崎さんは、TVで拝見するよりとっても細くて、お肌が白くて、繊細な、でも強い印象の方でした。 「混み合っててごめんなさいね~!」 と皆さんに声をかけつつ、スタッフの方に細かく指示なさっていました。 これだけのお花を活けて、スタッフを仕切って、会期中をキープさせるというのは、並大抵の骨折りではできないことだと思います。 すごいなあ。。と思いながらてきぱきとした指示ぶりを拝見していました。 観終わった後、販売コーナーでカレンダーを買った方には、假屋崎さんがサインをしてくださっていました。 カレンダーをみてみたら、とっても素敵だったのです。 せっかくなので假屋崎さんのパワーもいただきたいと思って購入。 假屋崎さん、もうお荷物をまとめて帰られるところだったのですが、サインしてくださいました。 ありがとうございました! その後目黒雅叙園のシャトルバスで目黒駅まで送っていただきました。 帰りは楽でした~。 目黒雅叙園でお世話になった皆さま、おかげで楽しい時間を過ごすことができました。 ありがとうございました!
by songsforthejetset
| 2009-01-19 00:24
| 旅
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