先日、県北で開催された、「醍醐桜とともに聞く初秋のコンサート」に行ってきました♪ 主催の三船文彰先生は、以前わたしが勤めていた大学病院に毎年演奏に来てくださっている、チェロの演奏家でもある歯医者さんです。 音楽プロデューサーもなさっていて、数多くのイベントや、ルース・スレンチェンスカさんのCD制作など、大活躍なさっています。 岡山県北の醍醐桜でのイベント、今回やっとお邪魔することができて、とても嬉しかったです^^ 醍醐桜と初対面です^^ 県北まで、先生のお知り合いの方たちの車に乗っけて行っていただきました。 アルピニストのFさんと、小学校の非常勤講師をなさっているNさん。 あっという間に県北へ。 ありがとうございます~(T▽T) 醍醐桜までは、インターを降りてから長い長い山道を通っていきます。 途中にちゃんと「醍醐桜コンサート→」と看板も出してくださっていました。 近くについたら、地元の方が駐車も誘導してくださいました。 丘の上にただ一本見える、醍醐桜! コンサートの中でも"孤高の桜"と紹介されていましたが、こんなふうに人里から離れてたたずんでいる桜はめずらしいのだそうです。 桜に会いに行きました。 醍醐桜の立つ丘からの眺め。 こんな風な、幾重にも連なる山々の風景、いちばん日本を感じます。 醍醐桜が眺めている、1000年の風景は、きっとずっと変わっていないのでしょう。 美しい山々と空に、太陽と月と星がめぐる風景。 醍醐桜。 幹は太く、長く育まれてきた命と知性を感じさせます。 なんだか、すごいおじいちゃんな感じがしました。 木の根元には小さな社があったので、お参りしました。 木の命といっしょに、神さまもいらっしゃる。 それは木の命に宿るものでもあり、この木を守り育ててきた人々の心が生んだものでもあるのだと思います。 木は人と同じように、いつも何かを考えている、とても深い心を持った生命体なのだと思う。 こういった御神木のような木に出会うと強く感じるけれど、普通の街路樹や山の木からも感じます。 神社やお寺にお参りする時、弁天様とか薬師如来様のような、神様仏さまをまつっているところだと、お祈りしている時にぽっと心が明るくなる感じがします。 でも、こういった、木とか竜神さまのような、自然の神様にお参りする時になると、とにかく全然違う生き物というか、想像がつかないくらい深遠なものが伝わってきて、全く違うのです。 とにかく、日本の自然の中にはいろんな神様がいっぱいいるというのは、すごく感じます。 開演30分前になり、人も集まってにぎわってきました。 コンサートは醍醐桜のある丘のふもとにある広場で行われます。 新聞などの取材の方も来られていて、とても華やかな雰囲気でした^^ 道祖神さまの前が観客席。 神様といっしょにコンサートを聴きます。 こういうのすごくいいですね^^ 民話の舞台のような、美しい萱葺き屋根の下がステージ。 美しい野の花のアレンジメントが飾られていました。 ピンクの曼珠沙華やコスモスなど、秋の山里の花々です。 暗くなると、地元の方手作りの灯篭や、竹筒に燈されたキャンドルが、コンサート会場と醍醐桜への道を美しく照らしていました。 お手伝いなさっていた方々のご対応がとても素晴らしかったです。 冷たいお茶を自由に飲めるよう準備してくださっていたり、虫が多いので虫よけスプレーを観客席に渡して歩かれていたり。。 すべてに地元の方々の心配りが行き届いていて、本当に醍醐桜を大切に守っていらっしゃるんだなあということが伝わってきました。 コンサートの一曲目は、醍醐桜の下ではじまりました。 夕闇の中、遠くから聞こえてくる、「さくら さくら」。 今回、とにかく桜が喜んでくれるプログラムを選んだとおっしゃっていた、伊藤宏恵さん。 現在ドイツで活躍なさっているオペラ歌手の方で、すばらしい歌声でした。 ドイツ語の歌詞も、フランス語の歌詞も、日本人の方が歌っているとは思えないほど、とってもすばらしかった。 コンサートだということを忘れるほど、自然に入り込んで聴くことができました。 沼 佳名子さんのオーボエも、橋本佳子さんのピアノもとてもすばらしかった。 風に乗って、夜の中に美しく響いていました。 そして、たくさんの秋の虫が鳴く声もいっしょに、楽しむことができました。 とてもすばらしかった山里のコンサート。 ありがとうございました!! 三船先生(右)と、 JAMSS(有人宇宙システム株式会社)の長谷川洋一さん(左)。 JAMSSは、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が実施する業務を支援する会社なのだそうです。 長谷川さんは、全国から選ばれた14本の桜の木とユリ・スミレの種が、宇宙飛行士の若田さんとともに宇宙を旅して帰ってきたという、「花伝説・宙へ」というプロジェクトのディレクターをなさっています。 おみやげに醍醐桜のポスターと、長谷川さんの書かれた「花伝説・宙へ」プロジェクトをまとめた本、ペットボトルのお茶をいただきました^^ 素敵なコンサート、ありがとうございました!! 地元では、醍醐桜の保護活動を行うNPO法人の設立準備を進められているそうです。 こちらは代表の春木基男さん。 なんと、醍醐桜のあるこの地区では、ほとんどの家の名字が「春木」なのだそうです。 そんなところにも、この木を守り育ててきた、地区の人々の歴史が感じられます。 こんな風に、たくさんの方が醍醐桜によって結ばれているのは、この木の持つ不思議な力によるものかもしれません。 長谷川さんは「宇宙と交信しているアンテナ」とおっしゃっていました。 人々が集まって、楽しくしていたら、桜もきっとそれが嬉しいのだと思います。 1000年を生きる聡い命は、集まった人々の心をちゃんと感じとっていると思うのです。 三船先生も、醍醐桜をとても大事になさっていて、今までもいろいろなイベントを主催なさっています。 記憶に新しいのは、2007年のルース・スレンチェンスカさんの奉納演奏! 醍醐桜に聴かせるためだけに、当時82歳のピアニスト、ルース・スレンチェンスカさんに満開の醍醐桜の前で演奏していただいたのです。 こちらのブログで素敵な写真を紹介なさっています。 雲村 醍醐桜奉納コンサート 先生のご自宅には、なんとクララ・シューマンが使っていたピアノがあり、それをわざわざ県北の山の上まで運んで演奏していただいたのだそうです。 たくさんの奇跡に彩られたコンサート。 その模様はこちら ルース・スレンチェンスカ 2007年さらなる奇跡の出会い ~千年桜にみちびかれて~ これは昨年、先生のご自宅にある劉生容記念館にお伺いした際、クララのピアノを聴かせていただいた時のもの。 このピアノも、ご縁あって先生のもとにやってきて、今クララの時代そのままの音色を響かせています。 後ろの絵は、先生のお父様でいらっしゃる、台湾出身のアーティスト・劉生容さんの作品です。 とにかく、先生とお話していると、感動的な、奇跡のような出来事や、不思議なご縁のお話がいっぱい出てきて、お話が尽きることがありません。 いつも少年のようにキラキラと好きなことに邁進なさっていて、その好きなことが私心なく、たくさんの人を幸せにするよいことなので、先生の周りにはたくさんのよい関係が生まれているのだと思います。 台湾生まれの先生は、日本の自然や文化をとても愛していらっしゃって、大学病院でのコンサートの中でもその素晴らしさについて度々触れられていました。 日本人はかえって気付かないこと、大事にしなくてはならないことが、先生にはよく見えていらっしゃるのだと思います。 醍醐桜も、冬、枝だけになって寒い中たたずんでいる姿がお好きなのだそうです。 きっとそういう気持ちは、醍醐桜に伝わっている気がします。 本当に、三船先生のお話を書きだしたらきりがないほど、ご紹介したいことがたくさんなのです。 あまりにすごいので、ちょっとやそっとで書ききれず、今までいろんなお話をお伺いしたのに、まだ全然書けていません。。 でもいつも思うのは、奇跡は奇跡をつれてくるし、善い人の周りにいる人は善い人であるということです。 また次にどんなお話がお伺いできるのか、とても楽しみです^^
by songsforthejetset
| 2010-09-09 03:49
| 音楽
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