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ニュースレター"Ca・et・La(サエラ)"7月号連載エッセイ      「青空に満天の星」


こんにちは。真夏の日差しと青空が爽やかな季節になりましたね。
皆様はいかがお過ごしでしょうか。

青い空を見て、ふと気づくことがあります。
それは、青空の向こうには星があること。

まぶしい太陽の光に隠れて見えないけれど、実は、夜空に輝いている星は、昼間だってそこにあるのですよね。
ただ見えていないだけ。

それは、毎日の生活の中で、自分に見えていない「幸せ」や「善意」や「親切」が、確かに存在することと似ているように思います。

自分に見えている「幸せ」や「善意」や「親切」。
それは、夜空の星のようだと思います。

暗い夜空があるから輝いて見える、美しいもの。

でも、夜空の星だって、自分はそこにあることに気づかずに、見過ごしてしまっているかもしれない。
見る努力をしないと、見えていないかもしれない。

そして、青空の向こうの星は、心で見ないとみえないもの。

自分がいま、ここにいるのは、青空に輝いている星空のように、たくさんの人の「善意」や「親切」、自分が意識していない「幸せ」に支えられているからなのだって思うのです。

自分にみえないところにある星たち。

その存在に気づくのは、ずっと後のことだったり、もしかしたら気づかないままに終わってしまっていたりするのかもしれないって思います

きっと、どんな人でも、そういう親切をたくさん受けているのでしょうね。

いま、自分がここにいて、生きているということ。

それは、今までの人生で、たくさんの人の善意に支えられてきたということなのだと思います。
会ったことがある人、ない人、現代の人、昔の人、いろんな人たちの善意のおかげ。

そういったものが、降る星のように、わたし達の周りには輝いているのだと思います。

夜空に輝く、満天の星空。
暗闇があるからこそ星は輝いて見える。

でも、星は昼間でも出ています。
青空の向こうには、いつだって満天の星空がある。

みえないけれど、確かにあるものです。

青空の向こうの星に気づくこと。
それはわたしたちの毎日の生活が、他人の見えない善意や親切の上に成り立っているということに気づくのと同じことなのだと思います。

みえないけれど、必ずあるもの。

皆様もぜひ、青空の向こうの星空に想いをはせてみてくださいね。


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ツールアシスト発行のニュースレター"Ca・et・La(サエラ)"7月号に書かせていただいたエッセイです。

この、「青空に満天の星」という言葉、自然に自分から出てきたものなのですが、なんと、ミナ・ペルホネンの皆川明さんも、全く同じ言葉と意味で、コレクションのテーマになさっていました!!

自分のブログを検索しようと、タイトルを入れたら、皆川さんの言葉がでてきてびっくり。。
そんなすごい方と同じ発想だったなんてうれしい^^

しかもデザインとして形になっているのでさらに感動!!
岡山のセレクトショップTIMESMARKETのブログに写真が載っています
なんだかうれしいです(T▽T)。。

このツールアシストのエッセイ、どうやって書いているのかというと、担当の方がわたしのブログからこれはというものを選んでくださって、エッセイ用にまた再構築しているのです。
今回のはこのブログでした。

昔自分の書いたものを改めてまた読んで、ほぉ~って毎回感動します(笑)。
自分にとって新鮮。

書いたときの自分と今の自分は違っているし、細かい文章は忘れているので、まるで別の人が書いたかのようです。
ただ、自分で書いただけに、すごいうなずける^^

毎回、エッセイを書くたびに、昔の自分が書いたものに新たな発見をもらっています。
今回も、そうそう!!と思いながら読みました。

当たり前のようにそこにあるもののことを、一歩引いて考えてみると、自分って幸せなんだなあって実感できたりします。

自分の周りにあるものって、自然のほかは全部、人がつくったものなんですよね。
つくった人は、使う人の幸せを思ってつくっている。
役に立つように、生活が楽しくなるように、受け取る側の人が幸せに近付くように。

そう思ってみると、わたしたちのまわりには、美しい星のような、たくさんの善意がきらめいているのだって気づきます。

大量生産のものでも、わたしたちの手元に届くまでには、
たくさんの、たくさんの人が関わっている。

そのそれぞれのプロセスで、自分の仕事をよりよくやろうと心を砕いている人が必ずいます。

そう思ってみると、身の周りにあるものたちが輝いて見えるのです。
まるで星のように。

今、わたしたちが住んでいる世の中って、美しくてすばらしいところだと思う。
なぜなら、いままで生きてきた人たちの、叡智や善意の結晶が、さまざまに重なり合ってできている場所だから。

そういう世界に慣れてしまった今、そんな風には思えないのが普通だけど。。

でも、たとえば100年前の日本をちょっと考えてみたら、

・家族全員の洗濯物を全部手洗い
・水は汲みに行くもの
・かまどの火は薪
・飢えている人多い
・甘いものは貴重なごちそう
・女性が働ける職場は限られる
・一般人が世界とつながるなんてありえない
・・・

などなど、今どれだけ便利になっているかということが、数限りなく浮かんできます。
本当に、昔の人が夢見たことがとてもたくさん実現しているのですよね。
ありがたいです。

今、テレビを見ても、新聞やインターネットのニュース、ツイッターもブログも、毎日悪いニュースと批判と悪口でいっぱい。

その向こうにかくれて見えないけれど、実は世の中には、それにもましてたくさんの善意や良いニュースが輝いているものなのだと思います。
そしてそれはきっと、心で見ないと見えないものなのだろうと思う。

わたしたちの周りにある星。
みえないけれどもそこにある星。

よいことを喜ぶ心で探す。
すべては善意からはじまったはず。

そう思ってみると、いろいろなことが、また違った見方ができる気がします♪
by songsforthejetset | 2011-02-09 02:57 | 連載エッセイ
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