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「ふんばろう東日本支援プロジェクト」代表の西條剛央さん 被災地からのツイキャス 2


志津川高校避難所からの録画ライブ  対談:アリウープ兄弟とふんばろうスタッフ 2


*参加者
西條剛央さん@saijotakeo、仙台在住の西條さんのお父さん、哲学者で妖怪学者でもある甲田烈さんと、
現地の宮城県本吉郡南三陸町志津川高校避難所にて、毎日250人においしい食事を作られているアリウープ兄弟(お兄さん@AlleyOopG23 弟さん@AlleyOopuchi )の皆さん。

撮影は、ロシアのシステマという武術の先生北川貴英さん@TKHDKTGWです。
北川さんのツイキャスチャンネルには、他にも被災地からのレポートがあります。
http://twitcasting.tv/tkhdktgw/show/


避難所では笑いが大事。
延々とおばちゃんをいじりたおして笑わせる。

逆の意味で、被災してよかった部分もある。
交わることのない人とつながったり、避難所にいて顔は知っていてもしゃべったことのない人と話すようになったり、前よりつながりは濃くなった。
顔を見ただけで嫌だった奴も、いい人だったっていうのを知ったり。

何かあった時に、動ける人と動けない人がはっきりわかった。
アリウープ兄弟も、もともとは町のために何か盛り上がりましょうという性格じゃなかった。

西條さんもボランティアとかも一度もしたことがないけれど、今回はボランティアと言う意識がまったくなくて、ただなにかをやらずにはおれなかった。
なにもできないほうがつらい。

これからが長い。
一回物資を運んで、はい終わりという状態じゃない。
一回で運べる量は限られているので、後方支援につなげて継続的にできるシステムを作っていかないと。

どうしても人間は忘れてしまうし、忘れるから生きて行けるんだけど、ただ喉元過ぎればと言う風になってしまうと、「これからどうするの?」ということになってしまうので、これからなんとかしていかないと。

陸前高田市消防団高田分団の分団長さんが、雇用創出が大事と言われていた。
瓦礫をどうするか。
町をすべて、0からでなくマイナスからやり直ししなくてはならない。
撤去しないといけないので。

暇を持て余している人に、重機の免許を無料で取ってもらう。
そうしたらショベルカーとか自分たちで動かせる。
雇用してもらって、自分たちの手で町を復興させる。

とにかく無料で免許の講習が受けられるという体制を、自分たちで資金を集めてやりましょうと言っていたら、とんとん拍子に話が進んで、11日からやることが決まった。
その5分くらいの間に、たまたま先輩から電話がかかってきて、九州の会社で義援金を600万集めて、実のある形で使ってくれるところを探しているというから、重機の免許をを無料でとれる仕組みをすると言うとすぐ決まった。
ひとりに3万必要なので、それで200人くらいは手に職をつけて雇ってもらえる。
そういったことをやっていかないとだめ。

重機もスタッフも全国から集め、東北中で合宿をする。
復興には大手ゼネコンも入ってくるので、地元の人を優先して雇ってくださいと頼む。
漁師さんは船がないとどうしようもないけど、体力はあるから、手に職をつけてもらう。

もらってるだけじゃ生きてる感じにならない。
「生きがいを、自分なりの力を発揮して、それでお金をもらって生活をやっていく」
というのが生きるということだと思う。

とにかくここで成功事例をつくって、取材もしてもらって、広く知ってもらう。
そのあとに行政が動くもの。

ふんばろう東日本支援プロジェクトも、最初に立ち上げたのは2人。
出発点の小ささって関係なくて、本当にいいものは必ず広まる。
それができるんだということを示すことが大事。

最初はツイッター。
南三陸町に来て、あまりにもひどすぎる現実がちゃんと伝わっていないことにショックを受けた。
しばらくは思い出すだけで涙が出るような状態。
それをとにかく伝えなくちゃいけないと思った。

帰ってから夜遅く、ツイッターで発信。
次の日の朝7時くらいから、1000人単位でフォロワーが増えて来て、そこからはじまった。

エジプトだってヨルダンだってツイッターで革命がおこった。
ここでできないことはないんだ。
すごい可能性がある。

それが金曜日(4/1)で、岩上安身さんと月曜(4/4)にユーストリームで対談。
それを見たGACKTさんが連絡をくれた。
元々は、ツイッターで2人の活動を見て、同じ熱さを感じて何度もつないでくれた人がいたから。
そこからGACKTさんと川崎麻世さんとの鼎談。
どんどん広まっていった。

とたんに西條さんは有名人に。
初めて喋った芸能人がGACKTさん。
しかも普通に電話。
GACKTさんは本当に頭も切れる人で、言ってることもすごい的確。
同じ問題意識があった。
義援金を2億集めていて、「自分にできることは全部やります」とおっしゃってくれた。

USTを中継したのはGACKTさんの自宅。
GACKTさんがその日に沖縄に行かないといけないので、時間が取れなくて、自分の家で1時間半ならとれるのでと中継させてくださった。

ツイッターの可能性は本当にすごい。
ツイッターだけじゃない。

GACKTさんはこの試みを伝えるために、自分が広告塔になるみたいな感じで、こちらの話を引き出してくれた。
ちょっとわかりにくいことは丁寧に、「それってこういうことだよね?」って深めたりとか、あえて質問してくださったりして有難い。
すごい素晴らしい人。

自分の携帯の画面が、政治家から芸能人からありえないような並び方をしている。
ありえない。
すごい人、いろんな人とつながる。
ツイッターはそれが100倍加速している。

仙台市の医師会のトップの息子さんから連絡が来て、このへんの医療チームのトップをやっている人とも連絡できるようになった。
そういうことが1日に何個か起こる。
普通だったらありえない。

ここに来て、アリウープ兄弟と仲良くなって連絡取りあう人は、みんな動きが早い。
みうらの社長が連れてくる人はみんなすごい。
口だけじゃなく動いてくれる。

ブラジルの方や、神奈川のモスクの方。
カトリック教会の方も、自腹で毎週のように来てくれる。
ありがたい。

「味は保証できませんけど、うどんつくります」
と言って、個人でボランティアにきた人に感動した。

西條さんは、どうやったらマイナーな避難所を支援できるかを方法化した。
偶然話しかけたのがさかなのみうらさん。

避難所同士で連携して、物も「余ってる物あげて、足りないものもらっていって」、みんながハッピーになる。
そういうのがやれればいい。

気仙沼も、被害がすごいところから、車でほんの2、3分しか行かないところでセブンイレブンがやっていて、煌々と明かりがついている。
そのギャップがすごい。

隣町に買物に行くと、信号にびっくりする。
みんな普通。
普通の生活がある。
それを2時間くらい楽しんで、帰ってきて、瓦礫を見た時に現実に戻る。
空気が全然違う。

知ってる人と知らない人の温度差がすごい。
知らない人は普通に生活している。
同じ県でもそう。

逆にツイッターとかやっていると、リアルな情報が回ったりする。
やってないと、同じ宮城や同じ岩手でも、テレビの情報しかないから、東京とあまり変わらなかったりする。
ちょっと離れたところに、こんな悲惨なことがあると思ってない。
被災地の現実は、リアルからほど遠い。

西條さんはこの前大学の授業があって、「こういった状況知っている人?」って聞いたら、西條さんのツイッターをフォローしている1人しかいなかった。
だから普通はほとんど知らない。
知らないから問題意識が生まれようがない。

ふんばろう東日本支援プロジェクトの中核になっているのは、西條さんの学生さんたち。
西條さんからの情報を受け取っていたので、現実がわかっていた。
今は学校が始まってしまったので、また組織を再編してやっている。

西條さんが最初に被災地入りした時は、ちょうど仙台にガソリンが回り始めた時。
東京から物資を持っていって、仙台を拠点に動くという方法しかなかった。

ここ志津川高校の避難所では、まず重機を優先させたので、車がひっくりかえったりしてだめになった人が、中にあるガソリンを出して協力した。

瓦礫の中からしょうゆとかビールを出して、泥だらけでも使った。
何の疑問も持たず、ありがとうという気持ちで。

初めて行った時に、何の建物かわからなかったけど、待合室とかあって病院だとわかった。
病院だったら逃げられなかったかも。

近所の結婚式場で敬老会があって、お年寄りが狭い中で一晩立って過ごした。

何でもみんな初体験だから。
すぐに伝達しない。
名前もさっぱりわからないし。

数日後のことがわからないから、予定も立てられない。
変ってしまうから、あまり予定とか立てない方がいいと僕らは言ってる。
17時間後くらいのことはわかるけど。
そういう動き方をしてる。

西條さんのグループが出会った「第一村人」がみうらさん。
最初のめぐりあわせがラッキーだった。
普通の人だったら、こんなに大きな渦になっていない。

最初はどこも調べずに来た。
避難所なんてどこにあるんだという状態で、現状を見ないといけないと、最初に降り立ったのがさかなのみうらさんのあたり。
言葉もなく茫然とするしかなかった。


(続く)
by songsforthejetset | 2011-04-27 10:39 | つれづれ
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