弘前とのご縁:木村秋則さんの奇跡のリンゴの畑へ


岩木山の麓には、一面にリンゴ畑が広がっています。

その一角の、木村秋則さんのリンゴ畑。


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昨年公開された映画、『奇跡のリンゴ』

「絶対に不可能」と言われていた無農薬栽培のリンゴを実らせるまでの、困難な道のりと夫婦の愛情が描かれ、大きな感動を呼んだ作品です。

阿部サダヲさん、菅野美穂さんの好演が印象的でした。
あと久石譲さんの音楽と、岩木山が素敵だった^^

弘前で撮影された映画を観て、この景色が観たい!と思ったことも、弘前を訪れた理由のひとつでした。
弘前ロケーションマップ


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『奇跡のリンゴ』の本を読まれていたら、木村さんが歩んだ道のりは、映画で描かれているよりももっと大変だったと感じられると思います。

そして、この木村さんの畑に連れてきていただくと、本に書かれているよりもはるかに、現実は困難だったことを実感できます。

自宅から歩いて畑に通った木村さんの道のりをたどると、車でも遠くて驚きました。
片道2時間かけて、毎日通われたのだそうです。

畑にはきれいなお花も咲いています。
花も咲かず、実もならないリンゴ畑が少しでも寂しくないようにと、奥様が植えられたのだそう。


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岩木山のふもとの森からそのまま続いているような、木村さんのリンゴ畑。

下の草を刈っていないので、普通のリンゴ畑のように整然とはしていませんが、この草のおかげで暑い時でも土の温度が一定に保たれるのだそうです。

草の中で、ほんとにリンゴの木も涼しそうでした^^

秋にはこの草を刈って、リンゴの木に外気の温度を感じさせ、秋が来たことをわかってもらうのだそう。

そうするとリンゴが色づき、甘くなるのだそうです。

自然栽培の農法は、木村さんの長年の研究と努力の中から生まれたのだって、この畑を見ていると実感できます。


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木村さんが無農薬栽培に本格的に取り組まれたのが1978年、初めて花が咲いたのが1986年。
その間の収穫はゼロ。

先が見えない道のりは、どれほどつらく、長かったことでしょうか。

いくつかある木村さんのりんご畑で、ここが一番最初に花が咲いた木がある畑だそうです。

お隣の畑の方が、花が咲いていることを知らせにきてくれた、あの畑です。

今ではたわわに実をつけたリンゴの枝が揺れていました。


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不思議ですが、畑の入口に立つと、畑の中がご神域のように感じられて、しめ縄の向こう側に入るようで、足が踏み出せなかった。
とても神聖な空間という感じがしました。

記念写真をと言っていただいて、数歩だけ入らせていただいたのですが、それももったいないくらい。

伊勢神宮で御垣内参拝をさせていただいた時のように、神聖な緊張を感じました。


今回ご案内してくださったのは、レストラン山崎の山崎隆シェフ。

木村さんと山崎さんが出会ったのが1989年。
木村さんの自然栽培に共感し、木村さんのリンゴや農法を広める活動やメニュー開発で、ずっとサポートしてこられています。

奇跡のりんごのスープもそのひとつ。

木村さんや山崎さんのご本にも出てくるエピソードですが、山崎さんの前世は島左近で、木村さんの教育係をしていたのだそう。

山崎さんとご一緒していると、島左近ってこうだったんだ、と普通に納得できて、歴史上の人物と話をしているという不思議な感覚を味わえます。

島左近ファンはぜひ弘前へ^^


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木村さんや山崎さん、映画で池内博之さんが演じた役のモデルとなった太田さんなど、お会いした皆さん、温かく優しい人柄の方ばかりでした。
皆様にお世話になり感謝です。

土地と人とに育まれ、育った、奇跡のリンゴ。

木村さんの活動として、奇跡のリンゴが最も代表的に知られていますが、木村さんが考え、支えていこうとしているのは、「いのちをつくる地球のしくみ」なのだと思う。

ただシンプルに、自分が正しいと思う「地球がよりよく存在できる方法」について研究し、実行されていらっしゃる。

研究者であり、哲学者であり、伝道者なのだと思う。

木村さんに賛同する方が、全国各地にどんどん増えてきているということは、その木村さんの考え方がいろいろな場所で求められているということだと思うのです。

ちなみに木村さんの畑は、弘前大学の研究のため、現在は関係者以外は立ち入りをご遠慮いただいているそうです。


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木村さんには海外からもたくさんのご依頼やお客様があり、実際に木村さんの畑にいらっしゃったこともあるオノ・ヨーコさんは、『奇跡のリンゴ』を英語に訳し、ご自分のホームページで公開なさっています。
Akinori Kimura’s MIRACLE APPLES

木になるリンゴの収穫だけではなく、地球環境を考えた木村さんの活動だからこそ、多くの人々の賛同を得るのだと思うのです。

木村さんご出演のTEDxMeieki。




木村さんの言葉が多くの人の感動を呼ぶのは、困難の中から見つけた真実を語っていらっしゃるから。

きっと今も、いろいろな分野に、発展途上の木村さんのような方がいらっしゃるのだと思う。

その皆さまにも、早く「奇跡のリンゴ」が実を結ぶよう願っています^^










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by songsforthejetset | 2014-05-08 22:40 | つれづれ | Comments(0)
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