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人生を変える出会い


この前ある方から、とっても素敵なお話をお聴きしました。

その方(Aさん)が自分の将来についてとても悩んでいた時に、自分が好きなジャズのミュージシャンの方にメールを送ったのだそうです。

そうしたら、きちんとそのメールに対してお返事が来て、しかもとても親身になって答えて励ましてくださっている内容だったので、ものすごく感動したそうです。

それ以来、Aさんはそのメールをプリントアウトして、手帳に入れていつも持ち歩いているとのことで、もう端がくたくたになって破れているその紙を、大切そうにわたしに見せてくださいました。

A4用紙にして2枚くらいの分量に、温かい言葉がしたためられていて、ほんとうに誠心誠意を持って答えてくださっているのが、すこし読んだだけでも感じられる内容でした。
自分の経験に基づいた的確なアドヴァイスと、温かい励ましの言葉に、誠実な人柄がにじみでている、そんなメールでした。

Aさんは、そのメールの後押しもあり、進もうかどうしようか悩んでいた道に進んで、今がんばっている最中なのです(^-^)。

そんなお話をお伺いしながら、わたしはなんだか両方の方の気持ちになって、すごく感動しました。

Aさんにとっては、それが「人生を変える出会い」だったのかもしれないなあって思ったのです。

"知らない人からのメールにも、こうやって答えてくれるなんて、すごいいい人"
と、Aさんはおっしゃるのですが、それはきっとAさんの本気をくみとって、そのミュージシャンの方もお返事をなさったのでしょう。
本気には本気が返ってくるものだと思います。

でも、それは何か響くものがお互いにあって、そこにお互いに必要な"ご縁"があるからなのだと思うのです。

Aさんにとっては、自分の人生に大きな影響を与えた出会い。
きっとそのミュージシャンの方にとっても、Aさんは、アドヴァイスを通じてそれまでの自分自身を振り返らせてくれたという、貴重な出会いだったのだろうなって、そのメールの文章を読んで思いました。

"自分に必要な人とは、出会うことになっている"

という言葉を何かで読んだことがあります。
わたしもそう思う。

きっと自分に必要な出会いはすべて起こっている。
ただ、その出会いを生かす方向に行くかどうかは、自分次第なのだと思います。

日々いろんな出会いがあって、たいせつなことを見過ごしがちになってしまうけれど、大事なのは、自分自身が進む道をしっかり見据えていることなのだと思う。

もし自分にとって間違った方に進んでいたら、不思議といろんなことがうまくいかなかったり、あちこちでひっかりや足止めが出てきたりするものです。
それは山の中を歩いている時に、道が倒れた木や落石でふさがっていたり、途中の橋が落ちていたり、突然毒ヘビや熊が出てきて、なかなか前へ進めなかったりするようなものだったりします。

正しい方に進んでいたら、魔法のようにいろんなことがうまくいきはじめます。
それは、きれいな花が咲く道を、楽しんでどんどん歩いていくと、おいしい果物が手の中に落ちてきたり、白い鹿や妖精が道案内に出てきてくれたりして、気がついたら目的地についていた、そんな感じだったりします。

そういったことに気をつけて、自分にとっていい方向へ進むようにしていると、また次の「人生を変える出会い」がやってくるのだと思います。
きっとその繰り返し。

特別な場合でなくても、そうした出会いは、考えようによっては毎日起こっていると言えるかもしれません。
自分がどう受け止めるかによって、どんな出会いも、「人生を変える出会い」になりうるのだと思うからです。

人はもちろん、遭遇する出来事、本や映画、音楽、物、なんでも。
毎日の自分の「出会い」の中から、ほんとうに自分にとってたいせつなものを見つけだすこと。
それが次の「出会い」を呼んでくるのだと思います。

人生の中でいくつ、そんな出会いがやってくるのでしょうか。
100万回?
1億回??

そう考えると、毎日はとても楽しく、人生はいくらでもいい方向に変わっていくという気持ちになりますね。

明日もまたくる1日と、新しい出会い。
それを心待ちにして、感謝していける自分であることが一番大切なのだろうなって思いました。
by songsforthejetset | 2008-10-10 22:42 | つれづれ
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