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日本微生物生態学会・市民講演会&サイエンスエンターテイメントと映画「Eternal Return」


22日に開催された、日本微生物生態学会の市民講演会がとてもすばらしかったので、感想を書いてみます。

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講演会のタイトルもユニークでした。

 日本微生物生態学会 横須賀2016併催
 市民講演会&サイエンスエンターテイメント
 「サイエンスは最高のエンターテイメントやDay!
  ~大きな海と小さな微生物がくり広げる話を聞きに来ませんか?~」


プログラムはこちらから。
http://www.microbial-ecology.jp/meeting/JSME2016/PublicSymposium.html

講演会の最後に、上坂浩光監督の「Eternal Return」という映画の上映があったのでお伺いしたのですが、その前のプログラムもとても面白そうだったので、1時の開宴から参加しました。

最初に、横須賀の吉田雄人市長からのご挨拶。

横須賀でこういった学会の大会が開催されるのは、意外にもほとんど初めてのことなのだそうです。
これから誘致などもしていきたいとおっしゃっていましたが、中心部の駅から歩いて10分で会場に着けるので、すごく便利だと思いました。


その後に先生方の講演がありました。

普段あまり触れることのない微生物や海の研究のお話は、どれもとても面白くて、メモを取るのが忙しかったほど。

特に印象に残ったのが、吉澤 晋先生と、平 朝彦先生のお話。


吉澤 晋先生は、光る海の生物についてのお話でした。

なんと500m以上の水深の生物の90%が光るのだそうです。
そして、お店で売っている、イカやホタテ、イサキなど、海産食品の多くも光るそう。
20℃の暗室に置いておくと、15時間くらいで光りはじめて、時間の経過とともに光が強くなっていました。
小学生の自由研究にもすごくいいのではと思いました(実験に使ったものは食べないほうがいいそう)。

こういった光っているイカや魚を、鳥が夜くわえて飛んでいるのを見たのが人魂ではという説もあるそうです。

チョウチンアンコウが光を出している映像はとても珍しく、チョウチンアンコウ自体も手に入れるのがとても困難なので、見つけたらぜひ連絡してくださいとおっしゃっていたのが印象的でした。


平 朝彦先生は、三浦半島の城ヶ島の地層がどれほど素晴らしいかというお話でした。

北原白秋の「城ヶ島の雨」が有名ですが、死の淵にいた白秋を救ったのは、三浦半島の地層のパワーもあるのではとのこと。

城ヶ島の地層は、黒(火山噴出物でできたスコリア層)と白(火山灰層)にきれいに分かれていて、断層もはっきり見えるのが特長だそうで、とても綺麗でした。
「曲がった地層 神奈川県・城ヶ島」
 

日本は4つのプレートが会合している世界唯一の場所で、その中心が三浦半島なのだそう。
房総半島と三浦半島は、世界でほかにない特徴を持った場所(火山列島の衝突とおっしゃっていた気がする)とのことで、なんだかすごく納得しました。

地層愛が伝わってくる平先生のお話を聴いて、城ヶ島に行ってみたい!と思った。


この会を企画なさった、高井 研先生のお話も、とても楽しめました。
お話とパワーポイントの量が多くて、メモがついて行けないほど。

「海を知り、地球を知る。そして未来を知る」
深海の熱水噴出孔(チムニー)で生まれたと言われている生命。

土星の衛星・エンセラダスにも海があり、生命が存在する可能性もあると言われています。
クローズアップ現代「ついに発見!?地球外生命に挑む科学者たち」

エンセラダスの生命探査には、500~1000億円かかるけれど、今まで誰も解けなかった最大の謎、生命の起源が解ける。
海には生命の起源や、地球外生命の存在を解く鍵がある。

実際研究なさっている方からお話を聴くのは、とてもエキサイティングでした。


先生方の講演の合間に登場して、素敵に次へとつないでいたのが、

コント「未知のヨコスカとの遭遇」
劇団フォーシーズンズ(シロート) 脚本:花田 智


でした。

一体どんな感じかと思っていたのですが、
「エンセラダスの有人(!)探査船のサンプルリターンが浦賀に戻ってくる」
という設定のちゃんとしたお芝居で、本当に楽しめました。

演じていた皆さんも研究者の方かもしれないのですが、ちゃんと役者さんの発声や動きで、脚本もよくできていて、スクリーンも上手に使われていて、一本のお芝居として観たいくらい良かった。


そして、講演の中の、生命が海底の熱水噴出孔で誕生したというお話とつながる形で上映された、上坂浩光監督の「Eternal Return」

DVDを持っているのですが、大きな画面で観たことがなかったので、今回の上映があってとても嬉しかったです。



大画面で観るとさらに感動。

水に出会う場面の、ストリングスの高音が入ってくるところがすごく好き。
ラストに流れる歌を聴きながら、こういうこと全部がつながって今の自分があると思うと、いつもウルウルします。

会場でも、鼻をすする音や、涙をふいていらっしゃる方の姿があったので、皆さんも感動されていたのではと思います。


こういった学会関連の市民講演会も何度か参加したことがあるけれど、こんなに楽しくてためになる内容だったのは、今までになかったと思う。

専門性が高すぎるお話ばかりだと、観客が???となってしまうけど、わかりやすいお話を多くされていたのがとても良かったです。
それに、途中で演劇がテンポよく入ってくるのが本当に楽しかった。

全体を通じて、主催のJAMSTECの先生方の横須賀愛をすごく感じて、あたたかな気持ちになりました。

学会準備や発表だけで大変だと思うので、その上にここまで充実したプログラムをご準備されるというのは、本当に大変だったと思うのです。
地元と研究内容への深い愛情が感じられた会でした。

そして、今まで微生物ってそんなに考えたことがなかったけれど、こういう世界が自分のすぐそばに(自分の中にも)もあるのだって実感できた講演会でした。

こういった場があるから、研究者の方々の研究が様々な分野に活用されて、生活の豊かさにつながっているということに気づくことができるのだと思うのです。

もしまたこういった講演会があったら、ぜひ参加させていただきたいと思います。

外はもう暗かったのですが、なんだか幸せな気持ちで駅までの道を歩きました。

素敵な会をありがとうございました!
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by songsforthejetset | 2016-10-24 13:58 | 芸術いろいろ | Comments(0)

千葉県立現代産業科学館メガスター上映会「宇宙へ」


千葉県立現代産業科学館のメガスター、今年もすばらしかった!
https://www.chiba-muse.or.jp/SCIENCE/kan/index4_12.html


「宇宙へ」は、これがまさに観たかったというものを見せてくれた作品でした。
他の星の空ってどう見えるのか、ずっと見てみたいと思っていたけど、まさに夢がかなって、とても嬉しかった。
神様の視点になって、宇宙旅行ができる作品。


(白紙の状態で作品をご覧になりたい方は、この先は読まれませんように。。)


夕暮れから星が出てくるところ、普通のプラネタリウムだと、全体が均一にだんだん暗くなって、全体からぼうっと星が出てくるのだけど、このフュージョンの番組では、消えていく夕空を追いかけるように星空がやってくる。
美しくて感動でした。

字の中に入っていくところ、フュージョンならではの迫力あるシーンで、おおっと思った。

地表を離れて宇宙に出ていくシーン、小さい子が「わぁー!」と言っていたけど、わたしも思わず椅子のひじ掛けを持ってしまったくらい、臨場感がありました。
こういうのってドームならではで楽しい。

そして宇宙へ。

火星の山(名前忘れた)の上から見る、青い夕焼け。
空の上の方はピンク。
トロピカルカクテルのような色合い。
そんな不思議な夕焼けが、火星で繰り返されているなんて、知らなかった。

エンケラドスの空には、土星が縦に浮かんでいる。
土星の輪の中に入っていくところ、すごく好き。
まるでダンスのような、優雅な天体の動き。

イオの火山は圧巻。
絶対に見ることができない光景を、目の当たりにできる。
大人も子供も息をのむような、とても迫力のある場面でした。

ずっと見たかったのが、海王星の空。
青い大気に浮かぶ白い雲。
太陽光は地球の900分の1という明るさで、とても弱い光なのだそう。

月から見た日蝕は、青い地球が太陽を隠して、赤いリングができる。
とてもきれい。

時々地球にやってくるハレー彗星、あんな形をしてるって知らなかった。。
遠い宇宙で、またこちらへ向かってやってこようとしている彗星の動き、とてもよくわかった。

いろんな星をツアーで巡る、宇宙旅行をしたような気持ちになれる作品。
去年の「星のある風景」は、身近にある美しい景色と星を楽しめる番組だったけど、今年は、誰も見たことのない風景と星が楽しめる。

SF好きな方には特におすすめです。
わたしはちょうど、上坂浩光監督の「Eternal Return」を観たばかりだったので、すごく嬉しかった。

今この瞬間も、あの星たちの上には、あんな空が広がっているのかと思うと、なんだかとても壮大な気持ちがします。
ただ自然に、そういった光景が誰もいないところで繰り返されているということ、当たり前なんだけど、なんとなくせつない。

メガスターフュージョンの番組を観ると、いつも錬金術みたいと思う。
なんでそう思うのかわからないけれど、昔の王様が、錬金術を見て驚いた気持ちって、こんな感じかなという気がする。
そのくらい、不思議に満ちている感覚が、いつもする。

エリック・アロン(Eric Aron)さんの音楽も本当にすばらしくて、宇宙空間がとても素敵に彩られています。
月とエンケラドスの場面が特に好きだった。
エリックさんの音楽はとても繊細で美しくて、メガスターとぴったりだと思う。

「宇宙へ」、あまりにすばらしくて2回観ました。
メガスターフュージョンの番組は、1回目は魔法のようでただただびっくりして終わってしまうので、2回目からやっと落ち着いて観られる感じ。

「七夕ランデブー」も、以前に観た時からまた進化していて、大きなドームだとまた臨場感もひとしおで、とても良かったです。
東京の夜景、よく見ると車が動いていて、リアルでびっくりでした。

この日はメガスター開発者の大平貴之さんの解説の中で、ギガマスクの投影もあって、それも楽しみでした。
全天ではなくて、一部だったけれど、暗い星が表現された分、よりソフトな星空が表現されている感じがした。
全天の公開が楽しみです。

大平さんの解説は、独特の味があって、やっぱり大平さんにしかできない解説で、ほのぼのと楽しい。
メガスターをつくった方自らの星空解説が聴けるというのは貴重な機会なので、わたしもいつも楽しみです。

大平さんの著書の「プラネタリウム男」の中に書かれていた、ソニーの出井伸之会長がおっしゃった、
「メガスターにはセンスオブワンダーがある」
という言葉、わたしも本当にそう感じる。

他のプラネタリウムは、ドームに星空を投影している感じなのだけど、メガスターは、宇宙がそこに広がっている感じ。
メガスターの星空にしかないときめきがあって、だからこそ、ファンが多いのだと思う。
宇宙を直接開いて見せて、その深遠さを伝えてくれているような機械。

そしてこの24日には、聖路加国際病院のトイスラーホールにメガスターがやってくる!(≧▽≦)
しかもメガスターⅡ!!(≧▽≦)

ずっと前から、トイスラーホールでメガスターの上映がされたらいいなと思っていたので、本当に嬉しいです。
わたし仕事で行けないんだけど。。(T_T)
でも思いがけず夢がかなって、とても嬉しい。
きっととてもファンタスティックだと思う。
たくさんの方に喜んでいただけるはず。

まだまだ続いていきそうなメガスターの新展開。
いつも楽しませてくださる、大平技研の皆様に感謝です。
今後もとても楽しみです^^
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by songsforthejetset | 2016-08-20 17:07 | 芸術いろいろ | Comments(0)

「悠久なる星の海へ」千葉県立現代産業科学館 12Kメガスターフュージョン上映会2015


毎年夏に開催されている、千葉県立現代産業科学館のメガスター上映会に行ってきました^^


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昨年夏にも、史上最高解像度の12Kメガスターフュージョンの上映があり、ご覧になった方が皆さん絶賛されていたので、ずっと行ってみたかったのです。

最新鋭のメガスターが観られる貴重な機会のため、すごい人気で長蛇の列とお伺いしていたので、あまり混まないうちに行ってこようと思い、4日のプレミアム先行上映会に行ってきました。

8月23日までの上映期間中、1日6回の上映があり、10:00・11:10・12:30の回は朝9時からチケットが販売され、13:40・14:50・16:00の回はお昼12時から販売されています。

昨年の混雑を受け、今年は来場者の負担がなるべく少なくなるよう、館の方でも対策を考えられたそう。
たくさんのスタッフの方々が誘導に携わっていらっしゃいました。

千葉県立現代産業科学館は、大きくてとても綺麗な施設でした。
展示室には、T型フォードやF3000のレーシングカー、ロンドン万博の水晶宮の模型があって嬉しかった^^

直径23mのプラネタリウムドームがあり、2006年から毎年メガスターの上映会を開催なさっているそう。


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どんな場所かわからなかったので、食事をする場所や待ち時間を過ごす場所があるかどうか心配だったのですが、館内には軽食などの自動販売機がある休憩室があり、3分ほど歩いた場所にはコルトンプラザという大きなショッピングモールもあって、とても便利でした。
周辺の地図

お隣には素敵な鎮守の森が。
奥にはおりひめ神社があるのだそう。


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朝、現代産業科学館に到着したのが、チケット発売開始の10分前。
暑い中、もう100人以上の皆さんが並んでいらっしゃり、期待度の高さが伝わってきました。
わたしも無事初回のチケットを購入^^

この日はプレミアム上映会で、記念プレゼントのポストカードをいただきました。
番組にも登場する、東京夜景、犬吠埼灯台、曽爾高原の星空の3枚セットです。
この灯台のシーンすごく好きだったのでうれしい^^

メガスターフュージョン。
素敵です。。


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今回の上映会で上映される作品は2本。
「星のある風景 ~旅~」と「スタークルーズ ~わたしたちは誰?~」。

「星のある風景」は、日常の星を見つける旅と、地球の夜空をめぐる旅が楽しめる作品。
細部まで美しくて鮮明な画像が目の前に展開されていって、まるで「その場所」が目の前にあるみたい。

東京タワーが輝く、東京の夜景。
大きな橋と川面、遊覧船。
観覧車が印象的な、横浜と港の風景。
夜の海と灯台。
工場地帯の夜景。
蛍と滝が輝く、夜の森。
砂丘と椰子のような木々。
優雅にゆれるオーロラ。
静かな夜の高原。
ひとり咲く桜の木。

そうした風景の向こう側に、星たちがそっとまたたいている。

とにかく美しくて、映像がすごすぎて、細かいところやナレーションなどよく覚えていないくらい。
本物みたいな水面にかかっている橋は3Dに見えたり、まっすぐな灯台の光がこちらに届きそうだったり、夜の滝の上にかかる木々が淡い墨絵のようだったり、より繊細になったフュージョンの進化を感じました。

そして列車や飛行機のシーン、すごくよかった!
ときめいた。
ドーム映像ならではの、乗り物に乗っているような映像、何度経験してもわくわくします。

人工の建築、自然の中の景色、どちらも美しく再現されていました。

自然っていろいろなものが重なっているけど、それが上手にそのまま表されている感じ。
水面や木の葉のゆらぎ。
見え隠れする星々のまたたき。
雲と雲が重なって、雲の影が雲に映っているところ、美しかった。

夜の海と灯台が、すごくよかった。
星と蛍、桜と星の共演もロマンチック。
フュージョンならではの美しさが楽しめる作品でした。

ナレーションの中で印象的だったのは、
「この世は星で満たされている」
という言葉。
”一番美しい星は、星を探し求めるわたし達の心かもしれません”
と続いて、素敵な文章でした。

音楽もすごくよかった。
ディズニー映画みたいな音楽の使い方をされている場面もあって、とても本格的でした。

もう一本の作品「スタークルーズ」は、銀河を飛び越える旅が楽しめるもの。
星の世界を光速で飛ぶ宇宙船に乗り、宇宙の果てまで。

外側から見た宇宙の大規模構造は、とても有機的な形をしていて、神経細胞みたい。
先の方は、まるで無数の蟻が白い棘のついた枝を這っているみたいに見えて、不思議な感じ。
これも全部星の集まりで表現されているのかな?

メガスターの星空の奥行きはすごくて、投影状況にもよるけれど、星が房になって見えることがあって、海ぶどうとか桑の実みたいに奥までずっと星が続いているように見える。

星の海を旅する感覚は、不思議と懐かしさを感じる爽快感。
自分が魂だけになったときに見える風景のよう。
地球も、人間も、もともとは宇宙からやってきた物質でできているのだから、こういった景色を心のどこかで覚えているのかも。

オリオンだったかシリウスだったか、するどく光りながらこっちに飛んでくる星がとても印象に残りました。
自分が星の中を飛んでいるみたい。
こういう経験ができるのは、ドーム映像だからこそ。
とても美しかった。

「星のある風景」、「スタークルーズ」、どちらも魔法みたいな30分間の旅でした。
この世界を、たとえようもなく完璧に美しく切り取って見せてくれる、奇跡のような作品。

繰り出される映像がとにかく想像のはるか先を行っていて、驚きのうちに作品が終わった感じ。
ストーリーや細部よりも、観た後に美しい詩のような印象が残りました。

美しさと、光と、驚きに満ちている、わたしたちの世界。
この世は星で満たされていて、宇宙は美しいのだということを改めて教えてくれる2本の作品でした。

地球の旅、宇宙の旅。
両方を楽しむことで、大きな宇宙に抱かれたわたしたちの営みは、本当に小さいものだとわかる。

でも、だからこそ、わたしたちが生きている「いま、ここ」の尊さをより感じる。
いま自分が夜のゆらぎの中にいることも、なんだか幸せに思える作品です。

大平技研の映像作品には、独特の柔らかさがあって、なんて表現したらいいのかわからないけれど、
宇宙という存在の完璧さが細部まで表されているクールで知的な映像の中に、絶妙のロマンスがある感じ。
甘いメロドラマのロマンスではなくて、未来の航海へ船出するような希望の輝き。
だから、人種や性別や年齢を超えて、観た人が素直に感動できるのだと思う。

普通のプラネタリウムは、ドームに星を投影するもの。
メガスターだと、ドームがなくなって、まるでそこに世界が開けているように感じる。
瞬間移動装置みたいなこの感じは、メガスターならではの魅力だと思う。

この夏、星の奇跡をめぐる旅へ。
千葉県立現代産業科学館からの定期便は、1日に6本。

素敵な旅をしたいと思われている方におすすめです^^







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by songsforthejetset | 2015-08-06 02:07 | 芸術いろいろ | Comments(0)

「HAYABUSA2 RETURN TO THE UNIVERSE」感動でした!


HAYABUSA BACK TO THE EARTH」の後、「HAYABUSA2 RETURN TO THE UNIVERSE」も観ました!
とても良かった。。

前作で光の粒となって地球に帰ってきたはやぶさ。
その想いを受けて、また宇宙へと向かっていく、はやぶさ2の旅立ちを描いた作品。

プラネタリウムでの映像作品というのを見始めてまだ2か月ちょっとしか経っていないのだけど、本当に優れた作品だと思う。
なんだか、すべてがあるべきところにはまって、エッジがきいている感じがとても好きです。

わたしはもともとはCGがあまり好きではなかったけど、HAYABUSAの映像はすばらしいと思う。
映像が美しいのはもちろん、これこれ!!(これが見たかった)というシーンがたくさん。

惑星の軌道を示すグラフィックや、いろんな数値がわかりやすく画面に表示されるところ。
自由自在に動く視点で、メカの内部が組みあがっていくのを見せてくれるところ。
ロケットの格納庫で、ロケットの側面をエレベーターで上昇するように写していくところ。
実際には見えない角度のところを、床屋さんで頭の後ろを見せてくれる時の鏡のようなフレームが登場して見せてくれるところ。
はやぶさのソーラーパネルの綺麗な開き方や、タッチダウンのエレガントな動き。

・・・メカ萌えポイントでした。

そして、なんといってもロケット発射の場面。
巨大な格納庫から登場したロケット。
大量の煙と光、爆音とともに、雲を突き抜け上昇していくところは圧巻です。

ロケットの先端にいるはやぶさ2が、振動でプルプルしながら出番を待っているところ、なんだか監督のはやぶさ2を案じる愛情を感じる場面でした。

巨大なエネルギーの後押しで、地球の大気の底から、宇宙へと飛び出したロケット。
役目を終えた各部が、4段階くらいに分けて切り離されていきます。
かっこいい。

はやぶさを覆っていたカバーが、花弁が開くようにぱかっと2つに割れると、はやぶさ2が登場する。
チューリップから生まれたおやゆび姫のようで、その場面がすごくかわいかった。
後押しされながら、誇らしげに、はじめて触れた宇宙を無邪気に楽しんでいる感じがした。

最初のはやぶさは男の子な感じがするけれど、はやぶさ2は何度見ても女の子っぽく思える。
なぜかわからないけど。。

宇宙で、燃え尽きようとしているはやぶさと、出発するはやぶさ2がすれ違う。
光の粒となったはやぶさは、また新たな命となって宇宙に戻っていく。
タイトルの″RETURN″の意味がわかる場面でした。
涙。。

画面に登場していない、はやぶさを開発し、支える人々への愛情も、全編を通じてとても感じました。

そして、はやぶさを大切に思う一般の方々や、田園や公園の風景、とてもあたたかで、心を感じる場面でした。
糸川博士のお孫さんや、ゆかりの方が出演なさっていたのも素敵だった。

前作に続き、篠田三郎さんの深く、語りかけるような声のナレーションがぴったりで、感動もひとしおでした。

酒井義久さんによる音楽もすばらしくて、冒険と祈りを感じる。
HPから試聴できるので、ご興味ある方はぜひ^^
http://www.neguseman.com/ (←音楽が鳴るのでご注意を)

上坂監督の作品は、まだこの2本と「銀河鉄道999 赤い星ベテルギウス いのちの輝き」しか拝見していないのですが、「命はつながっていく」というテーマを大切にされているのだと思います。

人間も、自然も、マシンであっても、血の通った命なのだと、大きな愛情を持って作品をつくられている感じがします。
だからCGで生み出されたはやぶさがこんなに感動的なのだと思う。

つながっていく命。
たくさんの心の、願いと祈りの物語。

フルドーム(全天周)映像が堪能できる作品。
知性と心の両方で、大人も子供も楽しめる、優れたエンターテイメントです。
こういった作品が増えたら、プラネタリウムの観客数増員にもつながるのではと思う。
たくさんの方に観ていただきたい作品です。


はやぶさの1号機が燃えて光の粒になってしまったのは、本当にせつないけど、よく考えたら、わたしたちも同じなのだって思った。
生まれて、旅立って、元いた場所へと還る。
体は地に、心は宙に。

人生も、体が光の粒となって、もといた場所に還るまでの旅。
一人ひとり違う、オリジナルのミッション。
だれもが、人生という旅で得たものを、もといた場所へと持ち帰るミッションの途中なのだと思う。

自分はいま、はやぶさの航路に例えたらどのあたりなのかな。
人間にはきっと、たくさんの星とたくさんのタッチダウンがある。

いつか心のカプセルが開けられるとき、美しくて役に立つものがたくさん入っているようにしたい。






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by songsforthejetset | 2015-02-19 00:11 | 芸術いろいろ | Comments(0)

「HAYABUSA BACK TO THE EARTH」タイムドーム明石


先日、HAYABUSA BACK TO THE EARTHを観てきました。

場所は中央区のタイムドーム明石
中央区観光検定を受けた際に、中央区の歴史について展示してある展示室は行ったことがあるけど、プラネタリウムは初めて。
規模は大きくはありませんが、設備が新しくて、アットホームな感じのプラネタリウムです。

最初に解説員の方が、今の季節の星空解説をしてくださいます。
今まで見たプラネタリウムは、日暮れ後には山から星が出てくるのですが、ここのプラネタリウムは都会のキラキラしたビル群から星が出てきて新鮮でした。
さすが中央区。。

解説は、子供の時に観たプラネタリウムと同じに、矢印で星や星座を示して解説するという形で、なんだかすごく懐かしかった。
何十年たってもこれは変わらないんだなあって、プラネタリウムの伝統を感じました。

続いてHAYABUSA。
28分版のショートバージョンなのですが、そんなに短いという印象はありませんでした。

オープニングからびっくり。
大きな地球がせまってきて、3Dの眼鏡をかけていないのに、3Dで見えるのです!
(これって今は普通のこと??)

しかも天地が逆になって、宇宙から地球を見ている感じ。
どんどん展開していく映像にただただ感動でした。

小惑星イトカワに向けてはやぶさが出発し、星の重力を利用して軌道を変える、スイングバイの場面。
絶対に失敗できない、一度きりのチャンス。

画面に四角い枠で表示される正しい軌道へ、なんとか近づこうとするはやぶさ。
真っ暗な宇宙空間と、はやぶさを照らす太陽。
もうこの場面で涙。

はやぶさに語りかけるようなナレーションがとても胸に響きます。
さっきHPを拝見したらなんと、篠田三郎さん!
ウルトラマンタロウだった!!
感動です。。

しかし現れたイトカワの形がバナナというかオオサンショウウオみたいな面白い形をしていたので、ちょっと涙ひっこむ。

全編を通してカメラワーク(というのかな)がCGならではの、不可能を可能にする世界。
惑星の表面を体感できたり、イトカワが真っ二つに割れて中の構造が見られたり。
宇宙の不思議につつみこまれるような映像が続きます。

最初の着陸がうまくいかなくて、その後はやぶさは1か月間行方不明になってしまったのだそう。
交信がつながった時、イトカワから数十kmほど離れた場所にいたのだそうです。

なんだか、急に近づいて着陸したからイトカワに怒られたんじゃないかと思った。
星って生き物だと思うから、わたしたちが突然知らない人に触って来られたら怖いのと同じように、イトカワも拒否反応をすごい出してたんじゃないかと。
1ヶ月お話してわかってもらったのかなあと思う。

再着陸はうまくいって、サンプルの採取にも無事成功。
イトカワから地球へのお手紙。
はやぶさの心のようなカプセルの中に大切に抱いて、地球への帰還に向かいます。

はやぶさ本体は、大気圏突入で燃え尽きてしまう。
成功しても、しなくても、地球には帰れないミッション。
でも母なる地球へ、自分を大切にしてくれた人たちのいる場所へ、はやぶさは帰る。

傷だらけのはやぶさのレンズに映るのは、やっと帰ってきた、懐かしい地球の姿。
その姿を見ながら、火花に包まれる。

その最後の瞬間に、エールを送るかのようにきらめく、満天の星。
どの星よりもきらめく火花になったはやぶさは、輝きながら、心を地球へと届ける。

イトカワと宇宙からの手紙が入ったカプセルは、夜の闇の中、無事地上へと届く。
その上にはばたく、大きな鳥の翼。

もう泣きすぎて、映画が終わってもすぐに席を立てないほど。
ナレーションや最後に流れる歌がまた泣かせるというか、とにかく号泣でした。

途中に出てきた、

 星と星が重力で引き合うように、
 いのちは心でひかれあう

という言葉がとても素敵でした。

機械に命なんてないという人が大半だと思うけど、わたしは機械にも命や心はあると思っています。
人間が決めている「命」の定義にはあてはまらなくても、生きてるんだなとか、心を感じるものってある。

石で作品をつくるようになって、確かにそれぞれ何か言ってるなという「想い」みたいなものを、いろいろな石から感じます。

それぞれの生き物は、それぞれの常識で「世界」を判断しているけど、それはその生き物にとっての真実だというだけで、他の生き物にとってはまた違っているのだと思う。
アリやメダカが意識している「世界」と、人間の「世界」は違う。

人知を超えたところや、人間の五感の外に、命や心を持った存在もあるのだと思う。

わたしは何の宗教にも属してはいないけど、神様はいると思っている。
それは白いひげの老人とかではなくて、すべてをつかさどる摂理のようなものなのだと感じます。

その腕の中に宇宙があって、生き物の星たちがいて、地球もあって、わたしたちもいる。
地球が生み出したものは全部、地球の子供で、地球の手紙なのだと思う。

HAYABUSAを観て、地球はやっぱりいいところだなって思った。
マザーアースというけれど、わたしは聖母マリアは地球の心のことなんじゃないかとよく感じます。
みんなの幸せと平和を一心に願う存在。

自然以外の美しいものは、全部人の心から生まれたもの。
美しいもの、人の幸せに役立つものを生み出す。
行動で、言葉で、人生で。
きっとそれが、地球や宇宙に貢献できるいちばんの方法なのではと思いました。

HAYABUSAのフルバージョンも観たいし、2も観たい!
今度はメイク道具持っていかないと(^^;

タイムドーム明石では3月8日までの上映となっています。
おすすめです♪







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by songsforthejetset | 2015-01-14 01:49 | 芸術いろいろ | Comments(0)

かわさき宙と緑の科学館 その4 日本民家園へ(後篇)


続きです^^

これはどこか忘れてしまったけど、おそらく北村家住宅。
お正月飾りのご準備の最中でした。

こういった若いお嬢さんが、昔ながらの日本の行事をされている姿って、とても素敵だと思う。


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船頭小屋と菅原家住宅。

この船頭小屋がポータブルな感じでとても素敵だった。
中には石でつくった小さな囲炉裏があって、江戸時代の人々の旅の風景が浮かんでくるようでした。


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菅原家住宅の中では、お国言葉での民話語りが。
この日は「かさこじぞう」。

囲炉裏端に集まって、静かに語り部のお話を聴いている皆さん。
こういった光景が、かつて何百年も続いてきたのでしょう。
とても「日本」を感じました。


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蚕影山祠堂(こかげさんしどう)。
この祠の姿がどこか愛らしくて、とても好き。
養蚕の神様の金色姫がお祀りされています。


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岩澤家住宅。
ほの暗い家の中、年月を経て磨かれた床に映る光。
圧倒的な美しさでした。
コルビュジェのロンシャン礼拝堂を思い出した。

黒澤明や小津安二郎、溝口健二といったモノクロームの時代の映画監督が、今でも優れた評価を受けている理由の一つに、日本家屋が持つドラマチックな光の演出が根底に流れているからかもしれないと思いました。


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漁村で歌舞伎などが行われていた、船越の舞台。
花道がちゃんとある。
地下には回り舞台の装置もありました。


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そして、ここの前の日陰になったところになんと、霜柱が!!
岡山でこんな大きな霜柱を見たことがなかったので、すごいテンション上がりました!

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嬉しくて、誰もいないのをいいことにずっと霜柱とたわむれていました。
踏んだら白い柱がパラパラと倒れて、スーパーマンのふるさとのクリプトン星のようでした(←わかる人にはわかる)。

里の秋。
園内は高低差があって、本当に農村の風景が再現されている感じなのです。


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からすが素敵。


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どの住宅だったか忘れてしまったけど、かわいらしいお正月飾り。


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水車小屋。
とても絵になる風景でした。


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日本民家園、とても素敵な場所だったので、またゆっくり行きたいです。
ここは本当におすすめです!

あと、生田緑地まで歩いてくる途中、熊山遺跡のような噴水(?)があって、思わず目が釘づけでした。
なにも説明書きがなかったので、単なるデザインかもしれませんが。。


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東京に越してもうすぐ4年になりますが、そんなにあちこち行ったことがないので、こうして新しい場所を訪ねていくのがとても楽しいです。

どの場所も、その土地がはぐくんだ文化が息づいている。
それは実際に行ってみないと感じられないことで、とても新鮮です。

こうして感動したことがまたいつか作品になって、持ち主のところに行くのだと思う。

感じて、つくって、手渡して、という流れを最近とても実感するようになりました。
(「食べて、祈って、恋をして」みたいだけど)

そして、好きなものってつながっているのです。
岡山にいるときから一度食べてみたいなと思っていた、肉の伊勢屋のコンビーフ。
なんとそのお店が駅の近くにあるそうで、驚きました。
また次回行こう^^

川崎はとても住みやすそうな街でした。
機会がありましたらぜひ生田緑地へ♪







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by songsforthejetset | 2015-01-06 03:11 | 芸術いろいろ | Comments(0)

かわさき宙と緑の科学館 その3 日本民家園へ(前篇)


かわさき宙と緑の科学館のプラネタリウムにいらっしゃる際は、先にチケットを買って、上演時間まで生田緑地の中を散策するのがおすすめです。

わたしが今回行ったのは、日本民家園
20数棟の古民家が移築されている野外博物園です。


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軽く見て回ろうと思っていたら、どの古民家も本当にすばらしくて、全然時間が足りなかったくらいです。

写真すごくたくさん撮ったので、駆け足でご紹介^^

原家住宅。
とても立派でした。

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園内の道も、昔ながらの土の道。
道祖神がお祀りされている風景も再現され、とても風情があります。


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もうまんが日本昔話の世界です。
はじめて来るのに懐かしい。

手前が佐々木家住宅、奥が江向家住宅。


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江向家住宅。
伊勢神宮でも思ったけど、日本の姿は本来こう、と有無を言わさず気づかされる。
自然に根差し、とても力強い、原初の日本の姿を感じます。


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こういった家をつくる技術が失われていくのは、日本にとって大きな損失なのだと思う。
こんなにたくさんの日本の古民家を保存してある場所に来たのははじめて。
はじめて日本を訪れた外国人のような新鮮な気持ちになりました。

山下家住宅。
なんとここはお蕎麦屋さんになっていて、中で食事ができるそう。
この日は残念ながらお休みだったので、また次回を楽しみにしています。


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なんだかけむい。。
と思ったら、作田家住宅の中で、虫除けの煙を家に炊き込めているところでした。

古き良き日本の、生活の知恵。
冷たく澄み切った空気に、光と煙が描く模様がとても美しかった。

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外にはお正月飾り。


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こちらは沖永良部島の高倉。
ちょっとUFOみたいな形です。


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小さな旅をしているみたい。
木々の間に民家が見えると、なんだか安心する。
八つ墓村の落武者になったような気持ちで歩いていきました。


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写真が多いので2回に分けます。
後編へ^^






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by songsforthejetset | 2015-01-06 01:16 | 芸術いろいろ | Comments(0)

かわさき宙と緑の科学館 その2 メガスターⅢフュージョン!


メガスターⅢフュージョン!(>▽<)
かわいい。。

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メガスターの最新機種のフュージョンが常設されているのはここだけなのだそう。
やっとこれた。。

1回目は通常投影の番組、「一番遠い銀河」。

入場の際、星を見る用の双眼鏡を渡していただけます。
それだけ精緻な星空が見えるということで、とても嬉しい。

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子供の頃観たプラネタリウムのように、解説員さんがいらっしゃって、日暮れからだんだん星空が広がっていく感じ、懐かしかった。

でも映像のクオリティや見せ方が、昔のプラネタリウムとは全然違っていて、とてもエンターテイメント。
眠くなる暇がありません。

なにより頭の上いっぱいに映し出された、メガスターのきらめくような星空。
感動(T▽T)。。

おうし座のアルデバランやすばる、くじら座の中にある一番遠い銀河など、解説員さんがわかりやすくお話してくださいます。

そして銀河を飛び越える旅へ。

わたしたちの住んでいる地球がある銀河の外には、もっとたくさんの銀河があって、それが大きな渦巻きを巻いたようなものが2枚、シンバルのような形になっているのだそう(たしか)。
渦巻の中央にあるのがブラックホール。

宇宙構造の全体は、なんだか人間の脳細胞みたいな有機的な形をしていて、とても神秘的でした。

一気にたくさんの銀河をひとっ飛びして、星を移動する場面があって、その感覚が、死んだらこんな感じかなとわたしが思っている感じと一緒だった。
肉体から離れて、距離や時間を超越している感覚。

とても楽しくて、ダイナミックな番組でした。
素敵すぎる。。

さて一度外に出て、今度はフュージョン上映^^


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フュージョンについてわかりやすく紹介しているPVがありました。
星空や映像、音楽がとっても素敵なPVです。
The ultimate planetarium system "MEGASTAR-FUSION"

従来は映像と星が重なって見えてしまっていたのを、透過しない形で表現できるようになったというところが画期的なフュージョン。

この日の上映は、「星空の贈りもの」。

録音ですが、解説はメガスター開発者の大平貴之さん。
大平さんは解説もとてもお上手で、優しい声が星空とよく合っていました。

番組は、この生田緑地の日没からはじまるのですが、感動したのは、太陽がまん丸のまま沈むのではなくて、木々の向こうにまたたきながら沈んでいくのです。

フィジーの浜辺、ゆれる椰子の木陰に見えかくれする、降るような星たち。
南極点、強い風に流れる雲と、その向こうに輝いている星々。

星空から突然降ってきたのは、雪。
どんどん増えて、星空と降りしきる雪のハーモニーがドームいっぱいに。

星空から雪が降ってきて、全部がちゃんと見えるというのはあり得ない光景だけど、とても美しくて、感動的です。
プラネタリウムで泣けるってすごいと思うのです。

そして星も雪も白い点なのに、どちらも見分けがちゃんとつくのがすごいと毎回思います。

雪のあとはオーロラ。
幻想的な光のカーテンがゆるやかに降りてきて、観客を包みこむように揺れ続けます。

オーロラ実際に見たことがないので、一度見てみたい。。

全天で観る迫力は本当にダイナミックで、たくさんの流れ星が降ったり、星空が一気に移動するときは思わず椅子をつかんでしまうくらい。

とても素敵な星空の旅でした。


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上演前と後には皆さん写真を撮られていました。
わたしも^^

あと、サウンドプラネタリウムの時には、メガスターは透明なドームの中に入っていたのですが、今回上演中に時々キュイーンと動作音がしていて、すごい萌えでした。
どこかで聞いたことあると思ったら、宇宙戦艦ヤマトの波動砲が充填されているときにしてる音(←わかりにくい)みたいな感じ。
すごいかわいい音なので、機会があったら耳をすましてみてください^^

ショップでメガスターのクリアファイルを買って外へ。

さっき見た生田緑地の夕暮れが広がっています。
でも星がない。

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プラネタリウムから出ても、自然に心が星空を探しています。
またあの星空に戻りたいと思ってしまう。

美しいものを見ると、心は、他の場面でも美しいものを探そうとする。

宇宙の、星の言葉を通訳してくれるような、メガスターの星空。
心がずっと、星の音楽を奏でています。

月並みな言葉かもしれないけれど、人の営みはなんてちっぽけで、でも、それだからこそ大きな宇宙の中で尊いのだということを、自然と考えていました。

使った消しゴムのかすをまとめてごみ箱に捨てたり、ごはんを一粒も残さないように食べたり、鏡についた指紋をきれいに拭いたり、そういう小さなことも、宇宙の大きな言葉の中の句読点のひとつなのだって思えます。

「いま、この時」を感じる。
それが生きているということ。

そう感じることのできる、大きな宇宙の中の小さな命の尊さ。

そんなことを、帰り道を歩きながら思ったのでした。


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綺麗という以上に、なぜだか安心感を感じるメガスターの星空。
暗いと不安なはずなのに、星が見えているとこんなにもリラックスするのは、本当に不思議です。

あと、プラネタリウムから出てきたときって、決まってお肌がちょっときれいになっているのです。
たぶん感動と深いリラックスがあるからで、だから美容効果もあると思う。

かわさき宙と緑の科学館、機会があったらぜひメガスターⅢフュージョンご覧になってみてください^^

おすすめは通常投影とフュージョン投影の2回観ることです。
フュージョン投影は、毎月第2と第4日曜の16:15からなので、HPで確認していらっしゃるのをおすすめします。
かわさき宙と緑の科学館 プラネタリウム

ちなみに夜はさらにUFO感が増してとてもきれいでした。


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またお伺いするのが楽しみです^^






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by songsforthejetset | 2015-01-05 00:21 | 芸術いろいろ | Comments(0)

かわさき宙と緑の科学館 その1 生田緑地へ


聖路加第二画廊の作品展が終わってから、かわさき宙と緑の科学館に行ってきました。
ここにはメガスター最新機種の、メガスターⅢフュージョンがあるのです。
ずっと行きたくてやっと行けた^^

神奈川県川崎市の生田緑地の中にあって、向ヶ丘遊園駅から歩いて15分くらい。

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いいお天気でした♪

生田緑地の中には、この宙と緑の科学館の他に、日本民家園、岡本太郎美術館などがあります。

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緑いっぱいで、のどかでとても素敵なところでした。
大きなシダがお出迎え。

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プラネタリウムのあるかわさき宙と緑の科学館。
メガスターの最新機種が導入されているくらいだから、最新の建物なのかと思っていたら、なんとも懐かしい感じでなごみました^^

こういう「昔夢見た未来」みたいな建築すごい好きです。


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1階のテラスのところはカフェになっていて、明るい中、公園を見ながらお食事もできるのです。
こことても素敵な場所。


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科学館のチケット売場で、通常上映とフュージョン上映の2公演観るとお伝えしたところ、1公演400円なので、1000円の年間パスポートを買ったら1年間何回でも(!)観られるとのこと。
そのお得さにびっくりしつつパスポートを購入しました。
3000円くらいしてもいいと思う。。

入口には昔使用されていたプラネタリウムの装置があって、なんとボタンを押して実際に動かしてみることができるのです!
テンションあがる。


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プラネタリウムの他に、川崎の自然についての展示室がありました。
そちらは今回ゆっくり見る時間がなかったので、また次回のお楽しみ。

壁には小学生の子たちの研究が貼ってあって、わたしはタガメの飼育観察記録にロックオンでした。
「やっぱりすごかった!日本最大の水生昆虫タガメ」
「どうしてもしょうかいしたいタガメのほ食シーン」
本当に読んでいて面白くて、小学生の情熱ってすごいと感動。
名作でした。

外にはゆったりとした広場があって、ピクニックに来られている方、お子さんを遊ばせに来られている方たちで、とてものどかな雰囲気。

そしてなんとD51があった!
出石小学校を思い出す^^
ここは上に上がれませんでした。

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そしてブルートレインの客車も。
こちらは乗れるみたいだったので、またこんど。

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本当に素敵なところで、ゆっくり来たい感じでした。
岡山の京山児童公園を思い出しました。
きっとこういった施設が同時期に日本のあちこちにできたのかもと思った。

年間パスポートもあることだし、また行くのが楽しみです♪







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by songsforthejetset | 2015-01-04 21:38 | 芸術いろいろ | Comments(0)

聖路加国際病院旧館ホールの見事な装飾

聖路加第二画廊のある、聖路加国際病院の旧館。
建築家アントニン・レーモンドが設計に関わったことで知られています。

偶然ですが、わたしが通ったノートルダム清心女子大学の本館もなんとアントニン・レーモンドの設計でした!

それを知った時には驚きましたが、この場所がなぜか大好きで安心する理由のひとつだと思います。


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この1階入口を入ったところの、ホールの装飾がとてもすばらしいのです。
美しいアール・デコ様式でデザインされています。

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中でも目を奪われるのが、真鍮製の照明器具。
こちらは孔雀のデザイン。


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そしてこちらは、丸い形の中にイエス・キリストを象徴するお魚や、キリストの復活を象徴するパルメットの模様が透かし彫りになっています。


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どちらもため息が出るような美しさで、通るたびに写真を撮ってしまうくらい。

わたしも建築が好きなので、色々な国で様々な照明器具を見ましたが、ここまで見事で印象に残っているものはあまりありません。

とにかく大好きで、つくった方の心がそのまま伝わってくるような作品なのです。


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この聖路加病院の旧館チャペルは、わたしが東京に引っ越ししてきた日に訪れたところ。
それからずっと大好きで、折に触れ訪れる場所です。

ある日、うちの町会の副会長さんとお話させていただいたときに、衝撃の事実が。
なんとこの照明器具は、副会長さんのおじいさまが作られたものだったのです!

お家が金属をつかった装飾品などを手掛ける会社で、アントニン・レーモンドやイサム・ノグチといった方々とお仕事をされていらっしゃったのだそうです。

真鍮の板を糸ノコですこしづつ透かし彫りにしていくのだそうですが、一体どうやったらこんな見事なものが手作業で作れるのか、想像もつきません。

つくった方の心意気というか、魂が感じられるような作品。


This hospital is a living organism
designed to demonstrate
in convincing terms
the transmuting power of Christian love
when applied
in relief of human suffering.
Rudolf B.Teusler(1933)

キリスト教の愛の心が
人の悩みを救うために働けば
苦しみは消えて
その人は生まれ変わったようになる
この偉大な愛の力を
だれもがすぐわかるように
計画されてできた生きた有機体がこの病院である
        ルドルフ・B・トイスラー(1933)


これは、1933年にこの建物が完成した際の、病院の設立者のトイスラー博士の言葉です。

この「生きた有機体」という言葉を、聖路加の中にいるととても強く感じるのです。
ここは普通の病院ではなくて、隅々にまでスピリットが行きわたっているかのよう。
病院自体が心をもって生きているかのように感じる場所です。

きっとたくさんの方が残した愛が、そのまま残って息づいているのだと思います。
この照明器具の作品も、その中のひとつ。

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ホールの正面にいつも飾られている、トイスラー博士のお写真。
クリスマスだったので、キリスト降誕のお人形が飾ってあります。

聖路加国際病院にいらっしゃることがありましたら、ぜひ旧館をごらんになってみてくださいね^^







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by songsforthejetset | 2015-01-04 00:17 | 芸術いろいろ | Comments(0)