深い 冬のさなかに あっても 精神の 真の存在は 熱をはらみ 心の力を通して 万象に まさに ここにあることの 力を 与える。 勢いづく 魂の炎が 人の内で 世界の 冷気に抗して 燃えあがる。 (秦 理絵子訳 R.シュタイナー『魂のこよみ』より) 新しい一年がはじまりました。 すべてが凍りつく闇の中、まばゆく輝く太陽とともに、新しい毎日が生まれていきます。 皆様もお元気でお過ごしですか? ご紹介した詩は、ルドルフ・シュタイナーの『魂のこよみ』の、第43週(1月26日~2月1日)の詩です。 ルドルフ・シュタイナーは、1861年オーストリアに生まれ、文学、哲学、社会学、教育、芸術、建築、医学、農業などの分野に多くの功績を残した思想家です。 よく耳にする「シュタイナー教育」も、シュタイナーの理論に基づいた教育法です。 1912年に出版された『魂のこよみ』は、シュタイナー教育の場や、シュタイナーの講演の際に朗読されました。 一年のめぐりは、それ独自のいのちの営みを持っていて、人が自然の歩みとの健やかな「一体感」を感じることにより、自分を発見することにつながる、というシュタイナーの考え方に基づいた本です。 自分の魂の中に、自然や宇宙の進行を感じることで、"自分と自分が生まれてきた世界とをつなぐ、繊細で意味深い糸"の存在に気づくことができる、という考え方です。 空気の温度や、日照時間の変化、風の向き、日光の強さなどの自然は、知らず知らず、わたしたちの心に大きな影響を与えています。 「時間の流れ」という目に見えないものを、季節を表す言葉で形にして、そこに「意味」を与えることは、人を前に進めていく作用があるように思います。 「意味」があると、それを手がかりにして前に進んでいける。 山の斜面を登る時に、ただ闇雲に登っていくのと、手がかりを見つけて計画的に登っていくのでは、 能率が違ってくるのと似ている気がします。 そして「意味」は、自分で勝手に設定していいものなのだとも思います。 それがあることで、日常が楽しくなったり、発見に満ちたものになるのだったら、あったほうが楽しいのです。 皆さんも、季節だけでなく、日常のいろいろなことに、自分なりの楽しい「意味」を見つけてみてくださいね。 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 ************************************* ツールアシスト発行のニュースレター"Ca・et・La(サエラ)"1月号に書かせていただいたエッセイです。 なんと!今月号から、濱中さつきさんのかわいいイラストがなくなってしまいました。。 ざんねん(T_T)。。 その代わり、同じページにホロスコープのコーナーができました♪ 紙面も新しい年にチェンジ☆ 1月末は東京に行ってきたりで、アップが遅くなってしまいました。。 どんどん忙しくなっていく毎日の中で、ふと気がついたら、ずいぶん日が長くなっていました。 日の出も早くなった。 毎年毎年同じことが繰り返される。 厳密にいえば、全く同じことはないのかもしれないけれど、1年が365日というサイクルで進んでいくって、考えてみたらすごく不思議なことですね。 毎日陽が昇って、沈んで、また昇る。 本当に不思議。 植物も、また新しい芽をつけて、つぼみをつけています。 春が来るから。 不思議ですね。 誰に決められたわけではなくても、自然は一定のサイクルを繰り返して、生命を紡ぐ。 自然というと、わたしたちの周りにあるもののように思うけれど、実はわたしたちだって、自然。 植物からみたら、わたしたちのほうが、周りを取り巻く「自然」。 わたしたちの持つ体は、自然の産物だから、一定のサイクルを繰り返し、歳をとっていく。 だけど心は、以外と変わっていなかったり、むしろ若返ったりもします。 自然の中で生きる人間。 その中にある精神の輝き。 自然と人の心が、美しく共鳴しあうとき。 そんなことを思わせる美しい言葉がちりばめられている、「魂のこよみ」。 いつ紐解いても新鮮な、今の自分へのメッセージが得られる一冊です。 全部で52編ある詩の中で、わたしがいちばん好きなのは、第32週の詩。 わたしは おのれの力が 実り力づき わたしを 世界に与えるのを 感じる。 わたしは 自分の本質が 力を得て 織りなす 運命の中で 明るみへと 向かうのを 感じる。 他にも好きな詩があるけれど、この詩がいちばん好きです。 この「魂のこよみ」、違う方の訳だと、また雰囲気も違いますが、わたしはこの秦理恵子さんの訳が、音楽的でいちばん好きです。 装丁もかわいい☆ ![]() ぜひお手元に一冊どうぞ♪ これは12月に行った、皇居東御苑の十月桜。 この場所って、真夏以外はいつでも桜が咲いている気がする。 それもまた自然の不思議です^^
by songsforthejetset
| 2010-02-05 23:36
| 連載エッセイ
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