仕事帰りには大体、図書館に寄る事が多いです。
チャリ通なので、暑い中そのまま家まで帰るのは大変なのと、本を読むのが好きなので。 今日は書棚に、かの『世界の中心で、愛をさけぶ』を見つけたので、早速手にとってみました。 薄い本なので、すぐ読み終えてしまったけど、「エリック・シーガルの『ラブ・ストーリィ』を、大林宣彦が監督したような」一冊だった。。。 描写が美しく繊細で、ベタベタしたところがなく、終始さわやかに読み進むことができたのだけど、どれもあまりに使い古されたテーマばかりで、小説の中に新しく光るものを見つけられなかったです。 もちろん泣けなかった。 (『電車男』では泣けたのに。。。) やっぱり韓流ドラマと同じく、王道コテコテのテーマがもてはやされる時代なのかもしれないですね。 たぶんこの装丁でなかったらこんなに売れていないだろうなあ。 美しい装丁は大事です。 読んでいて一番感動したのは、話ももう終わりの終わりにさしかかる198P。ひらくと、文字が破損していました。 誰かが食べ物でもこぼして、頁どうしがくっついてしまったのを無理矢理はがしたようで、その部分の文字が読めなくなってしまってます。 しかしその上から、つたない丸い鉛筆書きの字で、原文の活字をなぞった補修(?)がされてました。 こぼした本人がやったのか、後から読んだ人の仕業なのかはわからないけれど、この物語を大切にする気持ちがいっぱい感じられて、なんだか幸せな気分になりました。。。
by songsforthejetset
| 2005-07-26 22:13
| 本
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