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舞台「はだしのゲン」

今日はお昼過ぎから、舞台「はだしのゲン」を観に行ってきました。

演劇関係の方たちから、「この舞台はすごい!!」との感想を聞いていたので、期待していったのだけれど、期待を上回る上質な舞台でした。。。

広島に原爆が落ちて、家族を無くしたゲンが力強く生きていく、という漫画どおりのストーリーなのですが、演出と出演者が素晴らしかったです。

原爆の落ちた瞬間や、その後の広島の様子、原爆症で亡くなっていく人々など、舞台でないと表現できない恐怖感があって、お互いを思いながらも、悲惨な突然の死によって引き裂かれていく人々の姿など、涙なしでは観られない作品でした。(私も号泣。)

でも一番大切なことは、これが60年前に起きた「事実」だということでした。
一般市民にとって戦争は、ただ悲惨で愚かなものでしかありません。

世界中を巡回して、どこでも高い評価を得ているというだけあって、とても観やすく出来ている舞台です。
くどくも重くもなり過ぎずに、1時間40分をテンポ良く、出演者の表現豊かなマイムに乗せて運んでいきます。

中でも特筆すべきなのは、主人公のゲン役の女性(おそらく20代)でした!
どう見ても12歳くらいの少年にしか見えないのです。
立ち方から体の動かし方など、完璧に「男の子」でした。。。
最後に浴衣で出てこられたときにはちゃんと女性になっていたので、その演技のすごさに驚きました。

もし機会があったら、観ておいて損はない舞台です。
by songsforthejetset | 2005-07-31 23:30 | 芸術いろいろ
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