うちの近くに、住宅街の一軒家でアンティークを扱っているお店、ポートベロがあります。
ステンドグラスで有名なお店なのですが、私は何年も前に行ったのが最後でした。 近いと行かないんですね。。 先日ふらっと訪ねてみたところ、なんだかお店の様子やスタッフの方々が、とってもフレッシュになっていました。 なんでもこのお店を始められた方が亡くなられて、お嬢さんが後を継がれたのだとか。 以前よりも品揃えがずっと洗練されて、数もぐんと増えていました。 特にステンドグラスの多さは圧巻です! こちらの素敵なお家は、古い船に使われていた木材を利用して作ったのだと聞いたことがあったのですが、年月を経てますます美しい佇まいになっていました。 木でできたお家って本当にいいですね。 白い漆喰の壁やレンガも大好きです。 帰りがけに、2代目のお嬢さんから、先代の社長さんの軌跡をたどった小冊子をいただきました。 それを読むと、先代の社長さんは若い頃はジャズバンドをされていた方で、その後パブを経営され、旅行したイギリスでアンティークの良さに触れたことが、このお店を作るきっかけになったのだそうです。 ちなみに表町にあったホンキー・トンクやペントハウス(懐しい!)も、こちらが経営されていたのだそうです。 そういえばペントハウスって、中がアンティークっぽい雰囲気だった。 時代はバブルのさなかだったけれど、ヨーロッパの「上質のものに修理を重ねて、長く愛用する」という考え方が、先代社長の価値観の基準になったのだとか。 小冊子の中に素敵な言葉が書かれていました。 「家や庭を美しくすることは自分自身を美しくすることでもある 住まいを積極的に生かし輝きのある毎日を楽しむ 人生においてこれほど幸せなことはない」 先代社長は2年前に他界されたのですが、病院で末期がんが見つかり、余命2ヶ月の宣告をされたのだそうです。 しかしその後、自分の死亡広告の原稿や、葬儀の見積り、今後のリフォーム工事の計画、そして近くに住む方や友人を招いて「お別れの会」をされたりと、考えつく限りの手配や采配をなさってからご永眠されたのだそうです。 住宅街の中にあるアンティークショップが、これほど長い間愛されているのも、ここがただの「アンティークを売るお店」ではないからだと思います。 「古い物を大事にすることを通じて、人生を愛する」といった先代社長の生き方が、このお店にはずっと息づいていて、それがたくさんの人をひきつけているのだと思います。 私はシルバーとラインストーンのブローチを見つけて、これをネックレスにしてみようと思い、買って帰りました。 どんな風に使おうかな? この週末には、アンティークランプフェアが開催されます。 ぜひ夜のランプを見ていただきたいということで、お店の方々が企画されたのだそうです。 とっても綺麗だそうですよ! ANTIQUE HOUSE PORTBELLO http://www.portbelo.com アンティークランプフェア 5/19(土)、20(日) 18:00~20:00 (コーヒー・お菓子の無料サービスがあります) 19日はアコーディオン演奏があるそうです。 初夏の夕べにいかがでしょうか。
by songsforthejetset
| 2007-05-16 22:18
| 芸術いろいろ
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