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川井郁子さんのヴァイオリンコンサート


先日、しおりさんのご招待で、川井郁子さんのヴァイオリンコンサートに連れて行っていただきました♪

川井郁子さん、以前から大好きで、前に2度コンサートに行ったことがありました。
その後結婚、出産をされて、それでも変わらず、いやますますお美しいのです。
生でお姿が拝見できる~♪と思って、楽しみにしていました。

このコンサートは、住友生命のチャリティーコンサート。
だから観客も、通常のクラシックのコンサートとは違って、男女世代を問わずの方々でホールが一杯になっていました。

登場された郁子さんは、ブロンズ色のシルクの裾をひくドレス。
ぴったりと体にまつわるシルクは、ほんのすこしの体の動きにも寄り添ってきらきらと輝きます。

普通に見ていても美しいのに、それでヴァイオリンをとってもセクシーに情熱的に演奏されるのだから、もうたまりませんって感じです(←おっさんか)。

1曲目の演奏が始まって、私は観客が吸い込まれるように演奏に集中しているのを感じて、びっくりしました。
1人残らず息を詰めて、舞台の上の川井郁子さんの演奏に集中しているみたい。
私語や雑音が聞えない、こんなコンサートって、あまり記憶にないくらいです。

観客が、心からの関心を持って、舞台の上の郁子さんを見守っているのが伝わってくるようでした。
美しさは何よりも人をひきつけるんだなあって実感しました。
そして、美しい人が才能を持ったとき、その効果は途方もなく大きくなるんじゃないかと思います。

特に、通常のクラシックのコンサートでは、そんなに興味がないのに無理矢理つれてこられた様子の男性が、こっくりこっくりしていたり、退屈でもぞもぞしている姿をよく見かけるのですが、このコンサートでは、むしろ男性の方が集中していた(笑)かもしれません。

私でも色っぽくてドキドキしながら見てるくらいですから、前から5列目くらいに座られてた方たちは、まさに眼福です。。

ルックス、演奏するときのパフォーマンス、音楽、その全体のバランスが、もう"川井郁子"という芸として完璧。
それにお話されるときの声が、きちんとした家庭で育った素朴なお嬢さんみたいな声なので、ファム・ファタールな外見と相反してて、そこがますますいいんです!

演奏された、「水百景」という曲がとってもよかった。
郁子さんは途中、お父さんが亡くなられたこと、娘さんが生まれて、自分の内面がすっかり変わったことなどをお話されていました。
それを聞いて、郁子さんの音楽の中に、慈愛を感じさせる響きが加わっている理由がわかった気がしました。
経験を重ねることが、人としての美しさを重ねることにもつながっているんだなあって思った。

美しい人をたっぷり2時間も見たせいか、コンサートの後はみんな満足そうに見えました(笑)。
私もすごく幸せな気分になった。
美しさは人を幸せにします。。

しおりさん、ありがとうございました!
その後行った⑤デリもすごく楽しかったです。
また今週も楽しみです!


コンサートの途中、ふと思ったこと。

川井郁子さんは以前もコンサートの中で、お父さんの話をされていました。
ヴァイオリンについてもお父さんがすごく応援してくれたのだとか。
とってもお父さんのことが大好きなんだなあって思った。

そういえば、何のためらいもなく、自分の女性性を表に出して、女性らしさや美しさを楽しんでいるように見える女の人には、お父さんのことを大好きな人が多いのです。

そして、フェミニンな服装やお化粧などの女性らしい外見や、女性らしさに抵抗を示す女の人は、お父さんがあまり好きでなかったという人が多いのです。

なんとなく、女性はお父さんのことを好きかどうかが、自分の女性性を肯定することに、すごく影響しているような気がします。

ちなみに私もお父さん大好きでした(笑)。
一緒に行ってたしおりさんも、女性らしいのが大好きな方で、やっぱり昔からお父さんとすごく仲が良かったそうです。

その他にも、私から見て"女性らしさ"を楽しんでいるように見える方は、「素敵なお父さんに見守られて大きくなった」感のある方が多いのです。
(そのお父さんが客観的に素敵かどうかは別として、自分が素敵と思って大きくなったかどうかなんですが。)

受け入れようが受け入れまいが、結局は女性なんだけど、外の世界に向かっての自分のアピールの仕方が、お父さんとの関係で大きく変わってくるんじゃないかと思います。

あくまでも私が出会った範囲の中での話で、全員がそうというわけではないけど、なにか法則性があるなあって思います。

父親って、女性にとっては"男性"というものを認識する最初の男性なのだから、おそらく「父親像=男の人ってこういうもの」、という風に、無意識に刷り込まれていくんじゃないかと思うのです。

私も子供の頃からお父さんと仲が良かったので、
"絶対優しくて、必ず守ってくれる、無条件に自分を好きでいてくれる存在"
が私の父親像なんですが、やっぱり無意識に男性とはそういうもの、って捉えている気がします。
実際そうであるかどうかは関係なく、自分の中の前提として、そういう感覚というか。

そういう男性像が前提にあるから、自分の中の女性的なことに憧れる気持ちを素直に出せるのかもしれません。

そういえば、私は父親から、「女らしくしなさい」という意味のことを言われたことは一度もありません。
強制されたことがないから、かえって抵抗がないのかも。

考えていったら、なんだか面白いです。

いろんな方を見ていて、娘は父親の影響を、息子は母親の影響をすごく受けるものなんだなあって思います。
素敵な女性には、素敵なお父さんの影が見えるし、素敵な男性には、素敵なお母さんの影が見えるような気がします。

屈託のない人間関係を築ける方からは、暖かく和気あいあいとした家庭がほの見えるように思います。
どっちにしても両方の親が可愛がって育てるということが、子供にとってはいちばん大切なんだろうなあって思います。
いちばん大事で、でも難しくて、そして今の時代に最も必要なことなんじゃないかと思ったりしました。
by songsforthejetset | 2008-01-20 08:50 | 音楽
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