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「マイ・ブルーベリー・ナイツ」


「マイ・ブルーベリー・ナイツ」_c0089310_12565346.jpg「マイ・ブルーベリー・ナイツ」を観てきました!
なんかしみじみよかったです!!

久々のウォン・カーウァイ作品ですが、
やっぱりウォン・カーウァイ。
舞台がNYでもウォン・カーウァイ。
ジュード・ロウでもウォン・カーウァイ。
電車も車も速い速い。


途中にはさまれる自然の風景が綺麗。
急激に流れる雲。
色を変えてゆく空。
キャッチボールみたいに空に吸い込まれる太陽。

この写真はそれっぽく撮れた相生橋です(笑)。

撮影がクリストファー・ドイルじゃないんですね。
でもあいかわらずのスピード感に溢れた、躍動感ある画面でした。
いちばん最初に観た「恋する惑星」を思い出した。

混沌の中のスタイリッシュ。
かっこわるいシチュエーションなのにかっこいい。
ジュード・ロウとノラ・ジョーンズが、2人とも鼻血が出てて押さえながら話すシーンも、こんなのよく考えつくなあ。。って思いました。

出ている女優さんみんな、好きな顔立ちでした!
ノラ・ジョーンズのまだあどけなさが残る表情や、レイチェル・ワイズの物憂げでセクシーな感じ、ナタリー・ポートマンの知的でワイルドな美しさ。
やっぱ濃い顔立ちの人が好きかも。

ジュード・ロウはこの役柄にぴったり!
というか彼以外想像できません。。

バーの常連客の、奥さんに家出されたアーニー役の俳優さんの演技すごかった。
内面のモヤモヤしてウェットな感じを見事に表現していました。
この哀しさに感情移入する男性は多いはずだ。。

※ 感想を書きますが、ストーリーとネタばれもはいっているので、ご注意を。


ノラ・ジョーンズ演じるエリザベスは、恋人の家の向かい側にあるカフェに足をはこび、恋人に新しい彼女ができたことを知り、失恋します。
そのカフェのオーナーが、ジュード・ロウ演じるジェレミーで、自分も痛い失恋を経験しています。

"チーズケーキやピーチ・コブラーは売れていくけど、ブルーベリー・パイだけはいつも手付かずで残る。
ブルーベリー・パイのせいじゃない、ただ選ぶ人がいないだけ。"

と残念そうに話すジェレミー。
そのジェレミーの焼いたブルーベリー・パイ(withアイスクリーム)を、おいしそうに食べるエリザベス。
ブルーベリー・パイの深い赤色に、白いアイスクリームが溶けて流れ、ひとつになっていきます。

ある日、ジェレミーは、カウンターでパイを食べて眠ってしまったエリザベスにキスをします。
眠ったまま幸せそうに微笑むエリザベス。

このシーン、キスするところを撮らずにキスシーンなのです。
うーん、うまい!!

カフェに通ううち、エリザベスはジェレミーから愛されはじめていることを感じとり、以前の恋人への想いも捨てきれないまま、突然旅に出ます。
そして、旅の途中で出会ったこと、考えたことを、NYにいるジェレミーに葉書で書き送ります。

ジェレミーは彼女のことが心配で、自分も葉書を出したり、かたっぱしから電話をかけて彼女を探しますが、見つかりません。
彼女から届くのは、日々の出来事を綴った文章だけ。

手紙って私はもう全然書くことがありません。。
ひでみんさんがこの映画を見て、手紙についても書かれています。
http://felicite.exblog.jp/8680527/

手紙って、確かにスペシャルなものですね。
"exclusively for you"なんですものね。
離れている分、届くのは、純粋で確かなその人自身の想いなのかもしれないなあって思いました。

エリザベスは旅でいろいろな人に会ううちに、自分をみつけていきます。
最初は"リジー"や"ベティ"といった別の名前を使ってたのですが、旅を続けて251日目、NYから5603マイルで、制服の胸の名前は"エリザベス"になりました。
自分に戻った。

旅の中で、エリザベスが出会う2人の女性。
2人とも、自分を愛してくれる人の存在に息苦しさを感じて、ひな鳥が親の巣から離れるように逃げています。
エリザベスも含めて3人とも、「愛してくれる人から逃げて旅をしている」みたいにも思えます。

その2人の「愛から逃げる旅」が終わったのは、愛してくれる人の死。
ようやく自分が愛されていたことの価値に気づきます。
永遠に分かたれてはじめて、その愛の重要さを知り、洪水のように寂しさがおしよせる。

エリザベスに、愛されすぎて息苦しかった、と話すスー・リン。
彼が自分に向けていた愛に、反発し続けていたけれど、
"いなくなった今は会いたい。これ以上の苦しみはない。"

旅は保障つきの別れ、死は永遠のさようなら。

旅は帰るところがあってはじめて旅なのだと思います。
帰るところを持たない旅は、終わりのない放浪になってしまう。

私も旅は大好きですが、旅は帰るところがあるから旅、待ってくれている人があるから旅、なのかもしれないなあって思いました。
そして帰るところはきっと、自分を受け止めてくれる人のところなのだと思います。

旅の最後のエリザベスの言葉。
"他人は鏡のような存在。
自分の姿を映す"

「愛されること」から逃げている自分を、2人の中に見たのかもしれません。
エリザベスの旅も終わります。

"道をわたるのはそうむつかしくない
 反対側で待つ人しだい。"


私はこの映画を見ていて、去年の4月、「ホリデイ」を観たときとなんだかとってもオーバーラップしました。
どっちの映画も、観ようかどうしようかと思っていて、ふとしたきっかけで観にいった。
そしてその時の自分の気持ちにヒットしました。
だいじなものをもらった気がした。

私の中で、去年は「ホリデイ」的なテーマの1年だったのですが、今年は「マイ・ブルーベリー・ナイツ」みたいです。。
なぜか私の人生の転機にはジュード・ロウがいます(笑)。


「マイ・ブルーベリー・ナイツ」_c0089310_12555027.jpgブルーベリー・パイたべたい。。
と思っていたら、ハローズに行ったらブルーベリーがあったので、適当につくってみました。

材料 (22cmパイ皿1枚ぶん・薄めのパイ) 

冷凍パイシート 1枚 (お好みで追加してください)
生のブルーベリー 1パック (50gくらい?)
グラニュー糖 大さじ4
コーンスターチ 大さじ1
レモン汁 小さじ1


① パイシートを解凍して、均一な薄さにしてパイ皿に敷き、ところどころにフォークで穴を開ける(お好みで厚さは加減してください)。リボン状の生地も10本ほど作る。

② グラニュー糖とコーンスターチをよく混ぜ、レモン汁を加え、洗ったブルーベリーを入れてよく混ぜる。

③ ②を①に流しいれ、表面をリボン状の生地で格子状に覆う。

④ 200℃に熱したオーブンで、20~25分ほど焼く。(お使いのオーブンによって加減してください。きれいな焦げ色がついたらOK)

私は生地も薄くして、ブルーベリーも少ししか使っていないので、ピザみたいな薄めのができました。
生地とブルーベリーを2倍にしたほうが、アメリカンスタイルのパイっぽいかもしれません。


「マイ・ブルーベリー・ナイツ」_c0089310_12561955.jpgパイは絶対焼きたてがおいしい!!
焼きたてのあつあつのパイにアイスを添えていただくのって、筆舌に尽くしがたいおいしさです。。
冷凍パイシートってほんと便利です。

ブルーベリーとアイスのハーモニーも楽しめます。
ジェレミーがつくってくれた気分でパクついてもよし、エリザベスになった気分でカウンターで寝てみてもよし(笑)。
映画観た方はぜひトライ♪
by songsforthejetset | 2008-04-19 13:15 | 映画
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