2006年 12月 10日 ( 2 )

オペラ『風の嬉遊曲』

昨日はオリエント美術館に、オペラ『風の嬉遊曲』を観に行ってきました。
岡山在住の音楽家、下山恭正さんの作曲&指揮の作品です。

最近になって、TVとかでも紹介されてたりするのですが、江戸時代の1785年に「人類で初めて空を飛んだ」幸吉の物語です。
八浜生まれの紙職人・幸吉は、蓮昌寺の境内で鳩を観察し、そのデータをもとに紙を貼った木製の翼を製作し、京橋から飛んで3~40mくらいの飛行に成功したそうです。
これが海外だったら「すごい大発明!!」ってことになるのですが、そこは鎖国時代の日本、反対に「人心を惑わした」罪で岡山を追放になってしまいます。

そんな物語を、古楽が専門の下山さんが古楽器を使ったオペラに仕上げました。
最初このオペラの話を聞いた時には、題材が地味だし、しかも台詞はオール岡山弁っていうので、一体どんな作品になるのか、勝手にすごい心配だった。。

しかし!昨日の舞台は素晴らしかったです!!

音楽もすごい良かったし、岡山弁がとっても音楽的に聴こえてた。
幸吉が飛んだ時代はモーツァルトと同じ時代だそうで、その辺も意識して作曲したそうですが、ほんとこの岡山弁のオペラは洗練された作品に仕上がっていました。

立ち見も出て場内満員のお客さんは、私が見る限りまったく退屈することなしに最後まで鑑賞してました。
普通クラシックのコンサートって、興味があってきた人以外は途中でけっこう退屈して、パンフをガサガサと見ていたり、もぞもぞする人が多いのですが、そういった人が皆無でした。
これがもしもオペラでなくて、普通の演劇だったら、退屈してる人多かっただろうなと思います。
何しろ音楽が素晴らしかったので、それで観客の心が最後まで離れなかった。

下山さんの音楽ももちろんですが、プロと東京芸大の大学院生で構成された、歌手の方たちの歌も素晴らしかった!
個人的に船頭さんの歌が好きでした。
演じられた新海さんの声がすごくつやがあって良かった。
主役の幸吉と恋人のみゆき役の2人も、フレッシュな感じでとても良かったです。

そして、古楽界一のイケメン(と私が勝手に認定)・オーボエの三宮正満さん率いる、バッハ・コレギウム・ジャパンとオーケストラ・リベラ・クラシカのメンバーで構成された、アンサンブル・ヴィンサントの演奏の美しかったこと!
もっと聴きたかった。。
またコンサートに来てくれないかなあ。

下山恭正さんは、岡山在住の音楽家で、作曲や演奏(リュートやギター、ヴィオラ・ダ・ガンバなど)の活動をされています。
お家は下山松壽軒っていう「きびだんご」や「米のなる木」を作っている老舗の和菓子屋さんです。
慶應の商学部を卒業後、ロンドン市立ギルドホール音楽院(オーランド・ブルームが後輩らしい・・・。)、ストラスブール国立音楽院、リヨン国立高等音楽院に留学して、フランスで"La Brillante"っていう古楽アンサンブルを率いて活動してた方です。
音楽家って、芸大出ててもなかなかやってくのが難しいんじゃないかと思うのですが、全然分野違いの出身でここまで活動されてるのは、やっぱり才能だなあって思います。

下山さんとは知り合いになってもう7、8年経つと思いますが、その間にいろいろ貴重な経験をさせていただきました。
下山さんが主催していた古楽のコンサートシリーズで演奏された音楽家の方たちとも、演奏後の打ち上げなどでお話する機会をいただいたり、4年前に上演されたバロックオペラ『オルフェオ』製作のお手伝いもさせていただいて、いろんな方たちとも知り合えました。
下山さんのお友達のプロの音楽家やデザイナーが、ほぼボランティアでフランスからやってきて、岡山では普通観られないような舞台が実現しました。
ほんと素晴らしい経験だった。
すごくいい思い出です。

下山さんが指揮すると、音楽がほんと綺麗に聴こえて、私は大好きなのです。
かろやかで爽やか、新緑と陽の光を感じさせるような美しい響きです。
本人の性格が大きいんだと思いますが、さすがだなあっていつも思います。

このオペラも、音楽を楽しんでいたら、あっという間に途中の休憩がきました。
昔から下山さん主催のコンサートでは、休憩中にワインやジュース、ケーキやクッキーなどのアミューズメントがふるまわれます。
ヨーロッパのようにもっと音楽を身近に楽しんでほしいという、下山さんと下山家の方々の心遣いなんですが、幕間の休憩時間が華やかになって、とっても楽しいです。
今回用意されていたのは、西川沿いのパティスリー「TRUNK」の美味しい焼菓子でした。
マドレーヌをいただいておしゃべりしてたら、30分の休憩があっという間に終わり、第2幕へ。

第2幕も音楽を聴いていたら、すぐ終わってしまった。。
あともう1幕あっても良かったんじゃないの?って思ったくらい、もっと聴きたかったです。
もっと大掛かりな舞台にして、ヨーロッパの音楽祭とかで上演してほしいです。
絶対海外の方が受けると思いました。
題材も新鮮だし。

ともあれ、無事上演終わって良かったですね♪
下山さん&下山家の皆様お疲れ様でした!!
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by songsforthejetset | 2006-12-10 21:34 | 芸術いろいろ | Comments(2)

Knit Out

昨日ウエスギで開催されたKnit Outに参加してきました!

Knit Out(ニットアウト)は、アメリカで最近ブーム(らしい)になっている編み物を、家の中でなく、お店や公園とかで編もうっていうイベントなのです。

そういえば以前、「あるある大辞典」でも、手芸にはリラックス効果があるので、ニューヨークでも"Knit Cafe"なる編み物ができるカフェがお目見え!って紹介してた。
そんなムーブメントが日本にも!っていうかウエスギにも!(笑)。ブラボーです。

NHKの脳の働きを特集した番組でも、編み物や料理が脳の前頭葉の活性化にすごく効果があるって紹介してたし、私も手芸ってすごくいいと思います。
楽しいし、手先の訓練と、丁寧に物事を仕上げるっていう忍耐力が身につく気がする。
作品が出来上がったら嬉しいし、実際使って楽しめます。

職場の編み物頑張ってる先生に、ウエスギでこんなのあるよ!って紹介したものの、昨日は予定がいっぱいあって、私は行けないなあ。。ってあきらめてました。
そしたらたまたま時間が2時間くらい空いたので、どんな感じか見に行ってみることに。

わ~!すごい人いっぱい集まってます。
先生も発見。子供のような目で編み物の先生に教わってます。
しかももうだいぶ編み進んでます。すごい!

Knit Outの時間内に仕上げなくっても大丈夫、ってお聞きして、私もやってみることにしました♪
毛糸1玉でできる帽子を作ります。

クロバー主催のイベントみたいです。
紙袋の中に、毛糸と編棒(短くって持ち運びに便利。Knit Out用?)と簡単な編み方の教本が入っています。
¥500が参加費で、編みあがらなかった人の後日のフォローアップもウエスギでしてくださるそうです。
材料費だけで教えてもらえるってすごい嬉しいなあ。。

私、編み物大好きなんですが、ずっと自己流で、教わったことってなかったんです。
編み物の先生に最初から編み方を教えていただいて、そうだったんだ!ってすごい新発見がいっぱいでした。
やっぱりちゃんと教えていただくのって、大事ですね!

あと、人が編むのを見ていても、それぞれ違っていて楽しいです。
同じ物を編んでるのに、手の加減が人それぞれなので、全然違う物に見えたり。
初めて編み物にチャレンジする若いお嬢さんの、初々しい手つきとか。

びっくりしたのは、8歳の男の子が参加してて、立派に編み物してたこと!
まだ小さいから、余計な照れとかなくって、嬉しそうに編んでて可愛かった。
実際編み物って、すごく数学的な作業だと思うので、男の人には向いてると思うのですが。。

ガーター編みっていう、いちばん簡単な編み方でひたすら編んでいけばいい作り方だったので、お隣の先生とおしゃべりしながら、ひたすら編み編み編み。。
モンゴメリーの作品の中にも、村の女性が集まっておしゃべりしながら手芸をする"お針の会"って度々出てきますが、こんな感じなんでしょうねー。楽しいな。

岡山は文化が育ちにくい土地柄だと思うのですが、こうやって知らない人たちが外で一緒に集える"場"が増えることが、地域の活性化や新しい文化の発展につながるんじゃないかと思います。
人が外に出れば、街も活性化するし、そういう場に集まる人たちの、嬉しそうな様子を見てるのって大好きなのです。
いろんな場所で、いろんなイベントが増えてほしいなあ。。

私は時間がなくなったので、仕上げ方を教えていただいて、途中で失礼しました。
楽しかった♪

c0089310_18161484.jpg今日残りを編んで、出来上がったのがこれです。
横にあるのが編棒です(なんかお箸みたい。。)。
かぶってみたら、すごくルーズな感じで、可愛かった!
ただ私、帽子かぶったら昔の人みたいになるので、外にかぶっていくことはないと思いますが。。
なんか「昭和30年代にスキーに来た人」みたいになりました。


c0089310_18173635.jpgあとこれは、この冬の作品第1号のマフラーです。
職場でお世話になっている先生の、2歳になる娘さんが赤がよく似合うので、編んでみました。
2歳の女の子のサイズがわからなくって、長さ100cmで編んでみたのですが、ちょうどよかったみたいです。

次は何を編もうかな?
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by songsforthejetset | 2006-12-10 16:51 | 家事 | Comments(6)